同期の高明くん

35話 ページ35

手足が動かせないだけでなく、頭の方も殴られているので入院となった


誰も来ない時間帯に珍しい来客だ


『どうも、緋色さん』


緋「調子はどう？」


『元気ですよ…そちらの方たちは？1人は安室さんですね』


緋「右から松田陣平、萩原研二、伊達航って言うんだ。俺の友達で、Aさんの見舞いに行くって言ったら着いてきちまった」


『…もう、Aお姉ちゃんとは呼んでくれないんだね』


緋「へ？…誰と比べてるんだ？」


あからさまに冷や汗をかく緋色さん


『ここには盗聴器も監視カメラもないよ。医者の集まる部屋からも1番遠いところだから人が来れば足音でわかるんだよね…とりあえずそこに座りなさいな』


緋「座らせてもらうけど、俺は君の考えてる人じゃない」


『ひろくんの癖、全く変わらないよね…嘘をつくとき罪悪感から左下に瞳が行くの』


そういえば緋色さんは安室さんに顔を向ける


安「はぁ…ここまで言われたら無理なんじゃないですか？」


『君は降谷零くんだよね？…昔、よくひろくんが話してた』


そう聞けば降参だというふうに手を挙げた

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