同期の赤井くん (ページ39)

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39話ページ39

『…あなた、どこに送ればいいの？』

零「一体なんなんだ！…警察庁だが」

『後ろの車…黒のベンツ。私たちをおってるみたい』

そう言えばバックミラーで確認した降谷零

零「あれは組織の下っ端？」

『降谷くん疑われてるの？』

零「そんなヘマはしてないと言いたいが、可能性はある」

『取り敢えず巻いても構わない？』

零「ああ、できるのか？」

『舐めないでちょうだい。No problem.(問題無いわ)』

今は深夜近く…車の通りも少ない

スピードを出しながら携帯で調べ物をする

『OK。あの車から素性は明かせた…ここら辺の地図も頭に入った』

零「ほぉ…」

『少しドライブを楽しみましょう…』

色んな道を行ったり来たりする

『どれだけスピードを出しても一定の距離感は掴んでくるのね…近くも遠くもない。なら、あえて警察庁の前を通りましょう』

零「バレるかもしれないぞ？」

『誰が止まるって言ったのよ…あの車は距離感を詰めてこないわ。あたし達が警視庁を過ぎたところぐらいであいつらの車は通る、そこを風見くんたちに止めてもらいましょう？

連絡はあなたに任せるわ』

零「わかった」

『仕事溜まってるから早く帰りたいのよ。少しスピードあげるわね』

アクセルに力を入れればどんどん速くなる車

警察庁を通り過ぎればその車は警察庁の近くだってことに気づかない

バックミラーで確認すれば風見くん達によって捕まったみたいだ

『バカね…見失わないことと一定の距離を保つことを意識しすぎて警察庁の前を通ったことに気が付かないなんて』

零「あなた、本当に優秀な捜査官なんですね」

『失礼じゃない？…それなりには出来るわよ、じゃないと秀一と肩を並べて歩けないから』

零「亡霊に縋り付くなんて…」

『まあね…あいつにはきっとこれからも追いつけやしないのよ

あなたの家に着いたわよ。あのまま警察庁へ行くのは危ないから』

零「あなたに家なんて教えましたっけ」

『私の情報量舐めない方が良いわよ？じゃあね』

ぽかんとしている降谷くんを見送ってすげに家に帰って次の目的の書類を集めた