同期の降谷くん

７話 ページ7

降谷の話を聞きながら心音を聞いてると急に眠くなった


降「おい、聞いてるのか…」


そのまま返事をせずに寝てしまった




降谷side


少し離れたコンビニに行けば、昔Aが好きだと言っていたココアが売られていた


気づけばコーヒーとココアを買っていた


降「はあ…何をやっているんだ僕は、、」


自分は甘いものが苦手だし、風見に渡そうかとも思ったがあの男も今はそう言う気分ではないだろう


そうなれば、Aにしか渡す人はいない


昔から喧嘩ばかりしていたが、なんだかんだ一番気の許せる幼馴染だ


もう、幼馴染なんて呼べるような中ではないか、、


これは僕が悪い。同期が死んで僕たちの溝はより深くなった


きっかけはヒロの死だ。Aが悪いわけじゃなかった、悪いのはAの同僚であったのに


僕のどうしようのない怒りを全てAに向けたのだ


いつも言い合ってるから甘えてたんだ。今回も言い返してくるだろうって


そんなわけがないのに…挙句の果てには平手打ちまでしたんだ。２週間以上腫れが引かなかった


僕はAの事を直接下の名前で呼ぶことはなくなったし、頬を平手打ちした後僕に


「ゼロ…」


と言ったのがヒロと被って、「お前がそのあだ名で呼ぶな。ヒロを殺したくせに」と言ってしまった


あの時のAの顔は忘れないだろう。僕の前じゃ泣いたことのないAが泣くぐらい傷ついていた


あれからも変わらない態度で接してきたがお互いが一線を引く形になった


ヒロが死んでから二年が経ったとき、松田は死んだ


その一年後に伊達も死んだ


同期は俺とAを残して死んでしまった


いくら喧嘩したってAは大事な同期だと思っている


あいつは俺以上に辛い思いをしている


ヒロ以外の同期の死を目の前で見ていたのだから


降「今日は、嫌なことばかり考える」


本庁に戻れば、自販機の前で突っ立っているAがいた

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