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ぎゅ、ぎゅ、と
焦燥感や、切迫感が詰まったその手の力は
やっぱり
男らしさがあるけど
部活のメンバーを想う、優しさもあって。
誠「これ負けたら、先輩たち引退になるんだよ、」
「うん、」
誠「絶対負けられない」
耳元で、どんどん語尾が
小さくなっていく、彼の声は
もう今にでも消えてしまいそうだ
そうやって、
自分のためじゃなくて
先輩のために頑張ろうとするところも、
少しだけ、私と彼の頬をスリスリと合わせて
普段の七瀬からでは考えられない
小さい子がお母さんへ甘えるような仕草も
みんなと一緒の洗濯をしたはずなのに
もう既に七瀬の香りに染まっているユニフォームの匂いも、
全部、大好きだから。
「出来るよ、七瀬なら 」
誠「本当に、俺に出来るかな、」
「大丈夫だって」
「たくさん練習してたの、私見てたもん」
朝練だって、
誰よりも早く来て練習を始めていたし
いつもの練習も
真面目に、真剣に取り組んでいたし
なにより、2年生でユニフォームを
着せてもらっているのは、彼だけだし。
才能も、努力する力も
ちゃんと人一倍備わっているのに
こうして
不安をたくさん抱えちゃう彼をみると
つい、腕を伸ばしてしまって、
私は君のサラサラな黒髪を撫でた
「大丈夫だよ」
誠「そっか、」
そんな私と七瀬は、
心臓の音が重なり合うぐらい、
お互い鼓動が早くなっているだなんて
そんなことは、
全く気がつきもしないまま＿＿＿＿＿＿＿＿ 。
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まー(プロフ) - あんずさんの描写がほんとに好きで毎回キュンキュンさせられました！素敵なお話でした！！ (2019年9月1日 7時) (
レス) id: b5240094ea (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - ほんとにやばくてキュンキュンどころかギュンギュンしてます笑最後の七瀬がもうかっこよすぎて頭抱えます笑あんずさん毎回天才すぎます！ (2019年9月1日 2時) (レス) id: 004c126250 (このIDを非表示/違反報告)
冷麦(プロフ) - 毎回更新見てふるえていました…本当に唯一無二の紅一点もので楽しかったです！素敵なお話をありがとうございました！ (2019年9月1日 1時) (レス) id: 5b6161b271 (このIDを非表示/違反報告)
つぐみ(プロフ) - 続きほしいです！！ (2019年9月1日 1時) (レス) id: bf17d816d6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ゆうりさん» ありがとうございます！今夜完結する予定ですので、ぜひお読み下されば幸いです！ありがとうございます！頑張りますね！！ (2019年8月31日 19時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=akko010716&scr=novel/321576798...
作成日時：2019年7月21日 21時
