野郎組の恋する少女

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誠side








ぎゅっと掴まれる腕


いつも以上に香る、シャンプーのいい匂い






誠「栗原、」


「ごめん、でも今だけ、！」








彼女は、

小さな両手で俺を掴んで
ビクビクと震える




その距離は、あまりにも近すぎて
ダイレクトに心臓の音が伝わっちゃいそうな程だった









「ね、七瀬、」


誠「ん？」






「服掴ませて、？」







……！！！？



今の聞いたか、？







服掴ませて、？だって、


……可愛すぎるだろ、







これは、レッドカードで即退場もんだ。。。





それプラス涙目で

いつも以上に小さくなっているせいで
小動物感もあるし。









この世に
こんなに可愛いものがいていいのか、






とかって。





もし栗原が目の前にいなかったら
普通に頭抱えてた、









でも、その俺が悶える原因がすぐそばに居るから


なんとか耐えながら
ポーカーフェイスを保ち








誠「うん。いいよ」








君に触られているところだけを熱くしつつ
2人で前へ歩いてゆく









「きゃー！！！」







もう一度彼女が放った悲鳴





ん？

俺がいま机にぶつかっちゃったから
ガタって音をたてちゃっただけじゃ、？









おい、


今気がついたけど、まさか……。









誠「栗原って、こういうの無理な人、？」





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