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173話 プロローグ これも1つの幸せですか?〜新一side〜 ページ47

あの不思議な出来事から何年が経っただろうか?

朧気になってしまった朔夜や烈さんの顔と声

律儀に昔の事を覚えているのは、やはりどこかで彼らの幸せを願っているからだろうな

蘭「ちょっと、新一!!聞いてるの!?」

新一「あぁ、悪りぃ……聞いてなかった」

蘭「も〜、また〜?夏になるといっつもじゃない!?」

新一「悪りぃって、考え事しててな」

夏の日差しを浴びると、浮かびかけて沈みそうになっている朔夜の姿

朔夜が好きだった、海の季節がまた今年もやってくる

「アッチ!!アッチ行ってみようぜ!?」

「兄ちゃん、早いって!?」

自分達の横を子供達が通りすぎる

『自分もあんな頃があったな』なんて思ってしまう辺り、年齢を随分重ねてしまった様だ

「おい、待てよ!!『じん』!!『れつ』!!」

新一「……ッ」ピタッ

れつ「何してんだよ〜?」

じん「早く来いよ〜!!『さくや』!!」

さくや「分かってるって!!二人が早いんだろ!?」

懐かしい声

自分の目の前には黒い髪で赤目の少年がいた

俺達の知る……朔夜の姿が……

新一「……さ、くや……か?」

周りの雑音が遠くなる

まるで……時が止まったかの様に……

さくや「また会えたな」

新一「……ッ!?」

色々と、言いたい事はあった……だけど……

新一「オメーらは、今幸せか?」

さくや「見て分かるだろ」ニッ

いたずらっ子の様な笑顔

それを見て、もう安心できた

蘭「ちょっと、新一?ホントにどうしたのよ?」

新一「えっ?」

蘭の声で現実に戻る

後ろを見ると、子供達は随分と遠くにいた

蘭「ねぇ、あの子達って知り合いなの?」

新一「さぁな〜」

蘭「え〜、教えてよ!!」

新一「なぁ、蘭」

蘭「なによ」ムッ

新一「あれも1つの……幸せなんだろうな」フッ

……今度は、誤解されるんじゃねーぞ?

後書き→←172話 日常〜コナンside〜



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タンゴ(プロフ) - クロッキーさん» コメントありがとうございます!!勿体ない御言葉、ありがとうございます!! (2019年3月30日 16時) (レス) id: 9b37aaf70f (このIDを非表示/違反報告)
クロッキー(プロフ) - え、待って?神作!(語彙)夢主くんがかわいいッコナンくんが夢主くんを助けようとする所に心を打たれる!なんで、こんな神作早く出会わなかったんだ!馬鹿だろ!自分!← (2019年3月26日 11時) (レス) id: 6bff0860fb (このIDを非表示/違反報告)
タンゴ(プロフ) - 海渡さん» 閲覧&コメント、ありがとうございます!!有り難いお言葉、感謝申し上げます!! (2018年1月24日 9時) (レス) id: 9b37aaf70f (このIDを非表示/違反報告)
海渡(プロフ) - 天才です。 (2018年1月23日 22時) (レス) id: db6ec6fbca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タンゴ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年4月12日 18時

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