166話 捕らわれの身体〜398番side〜 ページ40
398番「……っ」パチッ
目が覚めるとそこは牢屋だった
冷たく、無機質な鉄が視界に写る
398番「……チッ」
一様、鉄格子に触れるが壊れそうもない
無駄な悪足掻きだった
2番「……起きたか?」
398番「……2番?お前」
2番「ざまぁねぇだろ?ちょっとミスしたからここに入れられた」
398番「……そうか」
2番「お前は?先生のお気に入りなのに……何があったんだ?」
398番「……397番が殺された……反抗したら『もう必要ない』って」
2番「それにしても……」
398番「俺はしょせんクローンだ、先生なら替わりはいくらでも用意できる」
2番「……そうか……俺ら、死ぬんだろうな」
398番「……だろうな」ハァー
2番「……怖いよ、俺は……死ぬのが」
398番「……」
無機質な鉄格子
少し肌寒い
俺はこの寒さを感じている、温かい場所に行きたいと思っている
だけど、なぜか死に対しての恐怖は無い
不完全で、中途半端な人造人間
俺には……397番が言った願いを叶えることが出来ない……
2番「……なぁ、398番」
398番「……なんだよ?」
2番「……抜け出そう、ここから」
398「……えっ?」
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タンゴ(プロフ) - クロッキーさん» コメントありがとうございます!!勿体ない御言葉、ありがとうございます!! (2019年3月30日 16時) (レス) id: 9b37aaf70f (このIDを非表示/違反報告)
クロッキー(プロフ) - え、待って?神作!(語彙)夢主くんがかわいいッコナンくんが夢主くんを助けようとする所に心を打たれる!なんで、こんな神作早く出会わなかったんだ!馬鹿だろ!自分!← (2019年3月26日 11時) (レス) id: 6bff0860fb (このIDを非表示/違反報告)
タンゴ(プロフ) - 海渡さん» 閲覧&コメント、ありがとうございます!!有り難いお言葉、感謝申し上げます!! (2018年1月24日 9時) (レス) id: 9b37aaf70f (このIDを非表示/違反報告)
海渡(プロフ) - 天才です。 (2018年1月23日 22時) (レス) id: db6ec6fbca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タンゴ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年4月12日 18時