トリップ少年は幸せになれますか？

159話 不信感※性的表現注意〜398番side〜 ページ33

先生「最近どうした？」

398番「……えっ？」

先生「帰ってくるのが遅いぞ」

398番「えっと……その……」

先生「手こずっている訳では無いようだな」ﾄﾞｻｯ

398番「ご、ごめんなさい」

先生「何をしてるのかは知らんが……あまり遅くなるな。迷惑だ」ｶﾞﾘｯ

398番「痛っ……はい……」

腕を噛まれて血が出る

赤い……真っ赤な血が

398番「やっ!!あぁっ!!」

身体が怠い

気持ち悪い……

こんな事、慣れている筈なのに……

どうして、今更怖く……嫌な感じがするのだろうか？

398番「ハァ……ハァ……」ｸﾞｯﾀﾘ

先生「……やはり、397番と一緒にしたのは間違いだったか」ﾎﾞｿｯ

398番「……えっ？」ﾊｧ…ﾊｧ…

先生「何でもない、戻りなさい」

398番「……はい」

ボソリと呟かれた先生の言葉はハッキリとは聞こえなかった

ただ、397番の事を言っていたのは分かる

398番(先生は、397番をどうするんだろ……？)

嫌な予感がする……

先生の行動に対しての不信感がこの時、初めて生まれた

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