【カゲプロ】×【コナン】〜相反する世界のお話〜

26話 深夜、街の上 ページ27

カミカゼ「……」

色とりどりのネオン

深い暗闇が続く路地裏

暗闇や僅かに栄える木々以外は『人間』が作り出した産物に過ぎないこの街は酷く乱雑で……綺麗だと思う

カミカゼ「……乱雑なこの街、お前はココが本当に好きなのか？」

好きだよ、綺麗だし……色々あるから

カミカゼ「そうか……」

君は今でも嫌い？

カミカゼ「そうだな、歪んでいて、醜い」

そっか……

カミカゼ「人間はいつだってそうだ、自身には力も無い、寿命も短いくせに『強いもの』を数で排除する。だから嫌いだよ」

強く無いよ、俺達はさ

カミカゼ「人間よりは強い」

ううん、人間は強いよ

カミカゼ「どこがだ」

限りある時間の中で精一杯生きてる……綺麗で強いじゃん

カミカゼ「それはただの絵空事だろ」

それは違うよ!!お願い、ちゃんと見て!!

カミカゼ「煩い!!汚いんだよ!!全部!!」

逃げないで!!やっと出てきたんだから!!

カミカゼ「嫌だ、嫌だ、嫌だ!!!」

待って!!お願いだから待って!!

「………………」

神風「……ねぇ」

もう良い、寝る……オレを起こすな

神風「……綺麗だよ、この世界は……」

…………………

神風「……だから……俺は……この世界が好きだ」

…………………

神風「……いつか……分かって？」

…………………死ね

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