トリップ少年は誤解されるものですか？ (ページ28)

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26話作戦ページ28

朔夜「アハハ……」

子供達の会話に苦笑を洩らし、改めてガラスケースの中を見る

分厚いであろうガラスケースの中にはキラキラと光る薄緑色の宝石が飾られている

それは良く見ると黄色が強く見えたり緑色が強く見えたりと、まるで森の様な不思議な綺麗さを持っていた

中森「つーか、そろそろ本題に入りてぇんだが……」

次郎吉「おお、そうじゃな……今回の策は至ってシンプルじゃ。バージョンアップさせた鉄狸の中に、子供らと宝石を一緒に入れ、彼奴を迎え撃つ!!」

中森「はぁあ!!?」

次郎吉「いくらキッドとて、幼子に化ける事は出来んからのぉ」

園子「叔父様……だからガキんちょ共も呼んだわけ？」

次郎吉「ウム、そうじゃ……中森警部。鉄狸のある部屋の警備は、必要最小限に抑えてくれるかの？」

中森「何ぃ!!?」

次郎吉「キッドにとっては、おぬしの部下の機動隊員より、この子供らの方が数段手強い相手……極力人数を減らし、搦め手を使えぬようにしておくんじゃよ」

中森「だが、それだとキッドに武器を使われたら、小僧達には任せておけんぞ？」

次郎吉「大丈夫じゃ。彼奴は滅多なことでは手荒な真似はせん。武器と言っても、トランプ銃やスタンガンじゃろう」

中森「けどなぁ……」

次郎吉「それに、怪盗紳士を名乗る以上、彼奴は子供らに傷一つ負わさず宝石を奪う術を模索するはずじゃからの」