検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:31,072 hit

早くやめて欲しい ページ4

「優斗〜?早く一階来なさい!」


「待って、今いいとこなんだよ」


いつもいつもこればっかり。まともに就職もしないで家でゲームをするか寝るかしかしない私の息子、優斗(ゆうと)


もう25なのに。


早く就職して、この家から出ていって欲しい。正直自分の財産もそろそろ尽きそうなのよ、いいかげんにしてよ。


「放送します。この街にスマホ禁止令を下します。スマホをもっている方は、大人しく本部に届けますようよろしくお願いします。ただいまよりスマホ、インターネット等を使用した住民には、罰金とスマホを没収します。詳しくは艾葉本部の看板にて記載されておりますので、そちらをご確認下さい。繰り返します、スマホ禁止令を〜……」


スマホ禁止令?……それはいい。優斗のゲーム機やらなんやらを全部袋にいれて持ってってやるわ。


「優斗!早く降りてきなさい!」


「はぁ、分かったよ」


渋々嫌そうに降りてきた優斗。よし、あの放送は聞こえてなかったみたいね。


「はい。これ食べてて。私ちょっと二階行って探し物してくるから」


「行ってら」





カタコトと音をたてて階段を登る。


階段をあがってすぐ右にある優斗の部屋に入る。


部屋の中は片付けすらされておらず、あちらこちらにゴミが積まれていた。片付けたい一心に襲われるが、今はゲーム機とスマホに集中し、探した。


「どんだけあるのよ」


ポケットに折ってしまっていた袋を取りだし、ゲーム機を入れる。


スマホも、テレビも、充電器も、ゲーム機も、全部全部袋の中に詰める。


「ふぅ…。これでよし」


二階の自分の部屋に置き、優斗にバレないよう、見えないところに隠して、ドアの鍵を閉める。


探し物、というのは嘘だが、一応見つかったという事にしてブレスレットを手に持つ。


「良かった。有ったわー、ブレスレット!」


「ブレスレット探してたの?」


「そうよ」


「ふーん。んじゃ、俺寝るわ」


といってそそくさと部屋に戻っていった。


まだお昼なんだけどね。


さてと、私も自分の部屋に行きましょうかね。

感謝です(土下座)→←スマホが無いと



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
設定タグ:オリジナル小説 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ごみ箱 - 頑張ってください応援してます!(p^-^)p (2019年11月16日 16時) (レス) id: 12104f41c9 (このIDを非表示/違反報告)
雨零_urei_(プロフ) - ぶーすたあさん» ありがとうございます (2019年11月11日 2時) (レス) id: e65f1358e3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶーすたあ(プロフ) - すっごい面白いですっ!!これからも頑張って下さいね! (2018年12月31日 18時) (レス) id: 1f1a07211a (このIDを非表示/違反報告)
猫うどん@サブ垢 - (・ω・)さん» やばいまじでやばたにえんとか言ってる場合じゃない…に不覚には吹いたんですがこれは( ˙-˙ )←安心して下さい、私も語彙力皆無なんでwありがとうございます! (2018年11月6日 18時) (レス) id: 86786179e2 (このIDを非表示/違反報告)
(・ω・)(プロフ) - すごい…!やばいまじでやばたにえんとか言ってる場合じゃない…まじやばい…えっ…私をこの作品に出会わせてくれてありがとうございます( ´ -ω)(語彙力ぅ…ですかね?) (2018年11月5日 21時) (レス) id: 4c576c1553 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨零 x他3人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年9月19日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。