〜スマホ依存症達の末路〜【オリジナル】

スマホが無いと ページ3

「放送します。この街にスマホ禁止令を下します。スマホをもっている方は、大人しく本部に届けますようよろしくお願いします。ただいまよりスマホ、インターネット等を使用した住民には、罰金とスマホを没収します。詳しくは艾葉本部の看板にて記載されておりますので、そちらをご確認下さい。繰り返します、スマホ禁止令を〜……」


「………は？」


スマホ禁止令、という放送が流れた瞬間、疑問にしか思えなかった。


確かにこの町は引きこもりとか多い。でもここまでしなくてもいいじゃないか、どうせ変わらない。


…罰金か。おとなしく本部に届けた方がいいのかな。


ちらりとゲーム画面を見る、と同時に、その考えを拒んだ。


「バレなければ」


バレなければいいのではないか、罰金がどうたらとか言ってるけど、結局はバレなければいいこと。甘いね。


なんとなく外を見た。俺の家は本部に近いから本部がすぐ見えるようになってる。


本部の玄関の方には、40、50代ぐらいの人達がスマホやらなんやらを持って並んでいた。きっとスマホ依存症、インターネット依存症の親だろう。


まぁ俺は親とか居ないし、１人暮らしだし。ニートだけど、今の時代はインターネットでバイトできるからな。バイト仲間とLINEとかで会話して、適当にあれこれやるだけで1200円は入る。この金で色々買ってるからな。普通に外でやる仕事と比べると少ないけど、外で仕事するよりかは楽なバイトだ。


この時代に生まれて良かったよ。


はぁ、なんか疲れたし寝るか。

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