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ガンって、

思いっきり頭を叩かれたような衝撃が走る









なんで、、


なんではしもっちゃんが、？












涼おい、なんか言えよ









涙が出てきているわけじゃないのに
遮られている視界に映る文字









親友が好きな人と結ばれたらしい








俺は、そんな状況を
祝わなきゃいけないはずなのに。









素直に、おめでとうって言ってやれない









Aの彼氏がはしもっちゃんだから？








はしもっちゃんの彼女が、
ずっと好きだったアイドルだから？









ううん、違う。









今更、俺は、自分自身が
本当に思っていた気持ちに





……気がついてしまった











瑞稀俺、Aが好きだ、






瑞稀アイドルとしてじゃない、1人の女子として。









いわゆる、リア恋ってやつのレベルじゃない









好きだし、大好きだし、

なんなら愛してるもん









アイドルのAが好きだった頃の俺じゃない









最近の不自然な胸の鼓動の正体はこれだったんだ、









気が付かないように、
俺自身が好きに蓋をしていただけ







涼あっそ、





はしもっちゃんから来たのは質素な文







はしもっちゃんの彼女になっているんだから
もう遅いかもしれない









でも、そんなことで諦めないし


自分の気持ちに気がついたら、
結論はひとつしかないでしょ









送ってから後悔した
なんで彼女と付き合っている本人に

こんなこと送信してんだって。








だけど、こうなったら
堂々と宣戦布告してやる






瑞稀Aを、お前から奪う







どれだけ時間がかかるかわかんないし、

どんなことをしたらいいかも分からない。






Aが、はしもっちゃんの腕の中で
笑顔で幸せって言っているかもしれない









だけど


俺がAを幸せにしたいっていう
気持ちは変わんないんだ









瑞稀相手がはしもっちゃんでも、容赦しねぇから









だけど、送られてきたものは
俺の、思いもよらぬものだった









涼よく言ったぞ!瑞稀!






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