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・
瑞稀side







・「お時間でーす！」









あっという間に時間が来てしまったようで、
スタッフの声がかかった









瑞稀「また来るね」



「うん！待ってる！」









俺の手から、名残惜しくも
すべすべした感触は消えたけど

Aは笑顔でこちらへ手を振る









うう、、、可愛いかよ、、






地味に一人称がAって、
自分の名前に変わってたし。。。





また寿命縮んだ、









だけど……。





さっき、絶対無理してたよね A、









珍しく途中で話が途切れて、

考え事してるっていうか
見たことないような、難しい顔してたし。









最後、誤魔化してるみたいだったけど
そんなの俺には通用しない、






ファンっていう形だけど
もう2年近く見てるんだよ









やっぱり、寝てないのかな、、、


……保健室の先生も言ってたもんな。









そう言えば、倒れた時
メガネが取れてしまって、運ぶ時に邪魔だったからポッケの中に閉まっていた



でも返すの忘れちゃって、
俺が先に教室へ行ってカバンの中にそっと戻したんだけど








佐藤さ……

A、ちゃんと気がついたかな？







・

・


・









正直、A＝佐藤さん という公式が
まだ頭の中で完全にインプットされていない







いや、だって急にそんな、
推しが身の回りにいるとか。

これはさすがに、
はしもっちゃんにも言えないし。






これから、学校でどうやって喋ればいいんだろう、









……そもそも俺、女子としゃべらないわ。


・

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