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瑞稀side





瑞稀「やばい、心が、待ってやばい、」


涼「はいはい。携帯のバーコード表示できた？」









いつも俺がAの話すると鬱陶しがるくせに、
なんだかんだ、ついてきてくれるはしもっちゃん


ちなみに推しは、
強いて言うなら るーん らしい


お姉さんみたいな感じが好きだもんね、
はしもっちゃん











コンサートはさすがに一人では来れない






それに、俺も友達が少ない方だから
はしもっちゃんぐらいしか誘える人がいないんだ








瑞稀「ねぇ、はしもっちゃん！」


涼「大丈夫大丈夫。どこにいても
Aちゃんは見つけてくれるよ」








いわゆるデジタルチケットになってしまった現在



席が直前にしかわからないのは
まじで心臓に悪い









・「お次の方ー」





携帯を出して、人数確認されて。




レシートみたいに出てきたチケットを、
笑顔のお兄さんから受け取る








瑞稀「先に見てくれない？」

涼「うん、」








このグループは全コンサートの
キャパに対してファンが多くて


倍率がえげつないことになってるから、
入れるだけでも感謝なんだけど……。









White Angelerにとって
こんなに大きい会場は初めてで。







デビューの時から、メンバーが
ずっと言っていた夢のひとつが今日叶う








いつものイベント会場に比べて
ある程度……というか

結構広い、この“横浜アリーナ”






ーーー


A「いつか、とっても広い横浜アリーナを
ファンの方でいっぱいにさせてみせます！」


ーーー







いや、広すぎる



後ろの方だったら、
もしかして埋もれちゃって見えないかも…









瑞稀「……どう、？」


涼「やったじゃん！アリーナ！
それも一番前の列だよ？！」







え、？！






はしもっちゃんの手にあるチケットを、
取って自分の目で確認する









瑞稀「まじだ……」


涼「良かったじゃん！うわぁー、
絶対Aちゃん見つけてくれるよ！」









……一生分の運使い果たした気がする



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