· ページ16
さとみside
·
ジェル
「消毒液と包帯が要るで……」
さとみ
『え、なんで…？』
ジェルにいきなり言われ、困惑する俺たち。
ジェルは数十秒の間をあけ、
口を開いた。
ジェル
「なーくん…り、すかっ……してるからっ…」
4人/ななジェル
「···っは…？」
ジェルは眠っているなーくんに近寄り、
袖を捲る。
ジェル
「ほら…」
さとみ
『っ…！』
なーくんの骨ばって、白くて細い腕には
雑に巻かれた包帯が施してあった。
それを見た俺たちは、また無理をさせてしまった、と後悔をする。
ジェル
「手当をやり直すために…」
さとみ
『…そうだな、なーくんには起きてから話を聞こう』
ころん
「た、おれちゃった、原因は貧血かな…？」
さとみ
『かもな…』
莉犬
「と、とりあえず…！
俺ら、必要な物全部持ってくる、！」
さとみ
『ありがとな、』
信号機組が必要な物を取りに、
部屋から出ていく。
そして、俺は
さとみ
『ジェル、』
ジェル
「ん……？」
涙目でなーくんを見てる、
ジェルに声をかける。
さとみ
『どーしたの』
ジェル
「お、れ…また、気づけんかった…っ」
ジェル
「なーくんっ、辛かったの気づかれへんかった…ｸﾞｽｯ」
ジェル
「おれ、相方やのにっ…」
さとみ
『そんなことない、相方だからって何でも気づけるわけじゃないし』
さとみ
『それに、ジェル気づけてたじゃん。
なーくんがボーッとしてたとき、1番に声をかけてたのはジェルだったじゃん』
ジェル
「そうやけど…ｸﾞｽｯ」
さとみ
『後悔したって何も変わらない。
過去は変えられないんだから』
さとみ
『でもさ、なーくんが辛いって分かったんだから、
なーくんを助けることができる』
さとみ
『これから俺たちがしてあげれることをしてあげよ』
ジェル
「ｺｸｯ…さっちゃぁっ…」
さとみ
『ﾖｼﾖｼ…ジェルが1人で抱え込む必要はないんだよ』
ジェル
「ｺｸｯ…ありがとう……ｸﾞｽｯ」
さとみ
『ん、どういたしましてﾎﾟﾝﾎﾟﾝ』
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
病み少女(プロフ) - 七星 麗華さん» ありがとうございますっ！！頑張ります！！ (2023年4月30日 17時) (
レス) id: ae16366adb (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華(プロフ) - 面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2023年4月30日 15時) (レス) @page29 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
病み少女(プロフ) - tomokizyosiさん» 了解しました！コメントありがとうございます！ (2022年12月28日 1時) (レス) id: ae16366adb (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - 後、見てほしい小説があって、失声症の私を嫌う兄達って名前なんですけど...暇な時に見てください(´∀｀) (2022年12月27日 21時) (レス) id: a62e53d47a (このIDを非表示/違反報告)
tomokizyosi(プロフ) - なー君が病んで大人組に助けられる(？)お願いします。 (2022年12月27日 21時) (レス) @page28 id: a62e53d47a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：病み少女 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1346/
作成日時：2022年7月24日 4時
