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2019年6月15日 ページ21
最近はめっきり名雲さんが帰ってこなくなったわね、と床上げが済んだ真理恵はぼやく。 どこかで変なことに巻き込まれていなければ良いが、法律上他人である彼女がその消息を力ずくで知る術は無い。 憤懣やる方無いのは典子のほうだ。
「京志郎さんたら、えっちゃんのお宮参りにも帰ってこないで…」
「あの人のことだから、またどこか出張でも行っているんでしょう」
「まりちゃんもまりちゃんでドライなんだから！」
東海地方も梅雨入りし、朝は小雨がちらついていた。 山間の集落から外に出るだけでも一苦労なので地元の神社で簡単に済ませる予定。 普段は寂れているが、縁日と初詣に限って屋台で賑わう神社だ。
「でも、えっちゃんは大切に育てましょうね」
真理恵の腕の中で眠るエミに、典子がそう囁いた。
THE END
『七つまでは神の子』
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