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続・2016年5月19日【110-2】 ページ15

「ああ、杉原接骨院(アロマ)の先生?」

「そうそう。 言わないとあの人怒るんじゃない?」

麻理奈の婚約者の幼馴染みの妹である百合子の彼の評価は散々なものだ。

『束縛酷そう』『子供じみていそう』……他にも挙げたら枚挙に暇がない。 それほどよく知っているのだろう。

「確かに、鎌倉の話したときは怒ってた。 『土産は?』って」

「それ照れ隠しだよ。 誤魔化しているの分かりやすい! あっちゃんが前に好きだった女の子にはもっと束縛じみたことしてたもの……ってお姉ちゃんが言ってた」

「ハハ、その人可哀想だね」

挙げ句の果てには15歳年下の婚約者にまでこう言われてしまうのだから、これからの結婚生活で主導権を握るのは控えめな性格の麻理奈か、小姑並みに鬱陶しい百合子かもしれない。

「ねー、でも全く相手にされてなかったらしいよ」

「どうしてユッコちゃんのお姉さんは、そんなに詳しいの?」

あまりに詳しすぎる百合子の説明を聞いて、沙彩子が口を挟んだ。

「お姉ちゃんの先輩で、近所に住んでいたのよ。 どこかで元気にしているといいなあ」

「へえ、じゃあ年下好み?」

美鈴の意外と核心を突いた疑問にかき消されたが、この時百合子はある人名を呟いていた。

「まりえさん……」

THE END(仮)

『ガールズトークに花を咲かせて』

2016年5月19日【111】→←2016年5月19日【110-2】



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作者名:宮泉ゆり | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年9月21日 20時

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