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「星に、願ったこと？」
錦史郎の言っている意味がわからなくて。
「錦ちゃんは、何を言ってるの。」
「………二人で願ったこと。まあ、小学生の頃だったからな」
「錦史郎…………」
「呼び方が戻ってる」
「…ごめん」
「いや、べつに。」
錦史郎は握っている手に力を込めた。
「将来、僕は君をお嫁さんにする。そう願った。」
「……私」
「結婚する。」
「結婚……………」
錦史郎は、何を考えているの。
結婚だなんて。
「Aは覚えていないのか。」
「覚えてる………"あの日"、交わしたキスの意味も。」
覚えているに決まっている。
「……」
「錦史郎が、男子校に行くってことが分かって、私がしたキス」
そうだ。
"あの日"、錦史郎とキスをした。
「……錦史郎は、本当に私と結婚するつもりなの？」
「ああ。」
「じゃあ、キス、してよ」
「っ！」
「キス………」
「わかった。」
錦史郎に、目を隠されて、何も見えない状態に。
ちゅ、とリップ音がなって、唇が離れた。
「錦史郎、好きだよ。」
「私も、好きだ。」
私は幸せ者だ。
でも
鈴と有馬さんは？
あの二人は、きっと悲しい思いをしている。
「………明日は学校に行こう。」
「なら、一緒に眉難高校まで行くか。」
「あれ？でも、私は一旦眉女高校に行かないと……」
「…校長が、もう眉女高校の皆、こっちに来ちゃえば良いじゃないか。と言っていた。」
「あ、なるほど」
なんか、眉難高校の校長もうっかり屋さんなのかな？
とても面白いな。なんて思った。
終わり←・
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作者名：みずき＠佐香智久くんlove | 作成日時：2016年11月24日 7時
