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〜A視点〜
神崎 「Aさん、お薬です。」
A「あ、ありがとうございます。」
時透君は、今日は柱合会議らしく、早くにここを出ていった。
本調子ではないものの、十分回復はしたらしい。
神崎 「そういえばAさんは、
まだ禰豆子さんに会っていませんでしたね?」
A「…ねずこさん?」
誰だその人は…。
最近知らないことばかり言われるんだけど…。
カステラとかカステラとかカステラとか。
…カステラとねずこさんだけだ。
神崎 「炭治郎さんの妹さんです。」
A「ああ、鬼だった子。」
神崎 「ええ。今あの三人と外で遊んでいるのですが。」
…見たい…。
A「遊び終わって中へ戻ってきたときでいいので、会わせてくれませんか?」
神崎 「はい。そのように伝えます。
それと、炭治郎さんが目覚めました。」
A「…え!?」
そっちを先に言ってほしかった!
神崎 「会いに行きますか?」
A「はい!」
すると隠の人が出てきて、私を抱え、竈門君の病室に入った。
竈門 「うわっ!A!」
A「竈門君!」
私は竈門君のベッドの上に座らせてもらう。
A「目が覚めたんだね!良かった!」
竈門 「ありがとう。
…で、Aはなんでここにいるんだ?」
しまった。
やらかした。
私のバカ野郎!
なんであとのことを考えずに行動するかな!
竈門君がそう聞くのも無理ないでしょ!
彼は何も知らないんだから!
竈門 「なんだか怒ってるにおいするぞ!?」
A「自分に怒ってるんだよ。
実はね…。私病気にかかってしまって。」
私は、事の経緯を話した。
すると竈門君はいきなり暗い顔になった。
竈門 「…そうなのか。
…珠世さんなら…どうにかしてくれないだろうか。」
…ん?
A「たまよさん?」
竈門 「あ、いや、なんでもない。」
A「…でも、私こう見えて丈夫なんだよ。
そんな簡単には死なないから大丈夫。」
竈門 「…不安なんだろう?」
A「…。」
竈門 「俺だって、Aには元気でいてほしい。
願うしかないんだけど。
この件は、立場が逆になるな。」
A「?どういうこと?」
竈門 「…Aが戦って、俺が応援しかできなくなるっていうこと。」
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