I miss you (ページ4)

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m4:新幹線ページ4

***
翌日。

楽しかったライブも終わり
帰りの新幹線に乗りこんだ。

『ぅー…目が腫れてる…重い。』
『鏡見ていこう…』

昨日散々泣いた結果
朝起きると案の定、酷い顔をしていた

そこでわたしは座席に行く前に
車内の化粧室へと向かった

この電車はわたしが来る20分前から
整備のために停まっていて
さらにあと2-30分はかかるらしい

ハンカチを濡らし
ゆっくりと目に当てて冷やす

そして昨日のことを思い出して
思わずにやけたりして…

…ガタンゴトン

『…？！』

予定よりも早く整備が終わったらしく
新幹線が出発した

ぼーっとしてたわたしは
発車のアナウンスを聞き逃したらしい

慌てて自分の座席へと向かう

座席番号は“24A”

もちろん自分で指定した笑

化粧室がある号車を抜け
わたしの席がある号車に来た

『24A…24…A…あれ？』

そこには誰かが
座っている後ろ姿が見えた

号車を間違えたかと思い確認するも
間違っていなかった

『…えーーっと』

声をかけようと、深く帽子をかぶり
眠っているその顔をのぞき込む。

『…っ！！』

『え？待って待って…』

一瞬にして全身の血の気が
引くのを感じた

今、わたしの目の前にいるのは
紛れもなくにっしーだ…

『どうしよぅ…』

声にならない声でつぶやき考えた。

いろいろ考えた挙句メモを残す事にした。

伝えたいことは
もちろんいっぱいあるけれど
ありきたりな言葉をいくつか並べた。

そしてメモを手に持たせると
そっとその場を後にした