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t3:ライブ ページ3
西『…！！！』
『あれ…今、…？』
ライブ中にファンの子と
目が合うことは別に珍しい事じゃない
むしろ出来るだけたくさんの子を
見るようにしている
でも、今、目が合った彼女は…
すごく印象的な笑顔だった
ほかの子とは何かが違う。。。
なんてゆうか………好き？笑
〜〜〜♪♫*
西「……」
全「……？！？！」
日「どーした、西島？！」
西「…え、あ！ごめん！」
俺としたことがっ！！
さっきの彼女のことを考えて
歌詞を飛ばしてしまった…
その時チラッと彼女を見たが
泣いているのか、
手で顔を覆っていた。
メンバーが一斉に俺を指差して笑う
俺も必死に誤魔化すように笑う
曖昧に笑いながら、
あの彼女にサインボールを渡そう、
そんなことを考えていた
号泣してる君を、笑顔にしたいんだ…
もう一度あの笑顔を見せて？
ついにアンコール最後の曲。
俺は再びあの子の近くに来ていた
出来ることなら直接渡したい…
2階席ながら、最前列にいる彼女とは
そんな距離だった
…のに。
俺が正面に来た時
彼女は両手で顔を覆ったままだった
ずっと泣いてるらしい。
笑顔が見れなかったのは残念だけど
そこまで泣いてくれるのは
すごく嬉しかったんだ…
結局俺は最後のサインボールを
投げそびれてしまった
手に持ったままだったそれを
そっとポケットにしまった。
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作者名：ありす | 作成日時：2018年4月12日 1時
