検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:67,506 hit

27 ページ27

朝の教室。



一番乗りなんて初めてで気分が高鳴る。



誰もいない教室は新鮮で、



大声で叫びたい気分になった。








ガラッ



ドアの開く音がした。



ドアの方へ目を向けると、、、、、








「テヒョン君、、、、。」








夢か、



幻か。



あのテヒョン君がいた。








「お、おはよう。」



TH「おはよ。」








さらりと挨拶したテヒョン君は、



私の前の席に座った。








「早いね、いつもこんな時間に?」



TH「今日は宿題忘れただけ。いつもは遅い。」



「そ、そうだよね。」








自分でも変なのがわかる。



必要以上に笑顔作って。



ほんと、何やってんだろ。








TH「今日のお前、なんか変。」



「そ、そうかな?」



TH「うん。」








ズバリと確信をついてくるテヒョン君。



全部聞いてほしいな、なんてね。








「ね、テヒョン君。」



TH「何?」



「テヒョン君はさ、私のことどう思ってる?」








小さく呟いた。



そっとスカートを握りしめる。



別に「好き」って言葉が聞きたいんじゃない。



ただ聞きたかった。








「めんどくさいって思ってる?それとも嫌い?
ねぇ、答えてよ。」








なぜか黙り込んだテヒョン君。



どうして何も言ってくれないの?



嫌いなら嫌いでいいのに。








TH「女なんて、、、、」



「え?」



TH「女なんてみんな同じだ。お前のこともそう思ってる。」








ようやく聞けたテヒョン君の言葉は、



相変わらず冷たくて。



私の求めてるものじゃなかった。








「いつもそんな風に思ってたの?」



TH「まぁな。」








そう言うテヒョン君の顔が涙でにじむ。



結局私のしたことに意味はなくて、



私はテヒョン君の心を動かすことはできなかったんだね。








「つまらないね。テヒョン君がそう思ってるから、世界はつまらなく見えるんだよ。」








そう言ってクラスを飛び出した。



行く当てなんてないのに。








「お前に何がわかるんだよ。」



だから、



そう苦しそうに呟いたテヒョン君の声を、



聞こうともしなかった。

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
316人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

唯愛(プロフ) - ゆうき(作者)さん» ありがとうございます!良かったです!(*´∀`) これからも頑張ってください!うきうきして待ってます!www (2018年9月29日 14時) (レス) id: ed8735e017 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(作者) - アドバイス、ありがとうございます!そうですね、そうしてみようと思います。(楽してただけですから(о´∀`о)) (2018年9月29日 13時) (レス) id: 6ea6eca9ab (このIDを非表示/違反報告)
唯愛(プロフ) - こんにちは!お話読んでます!とっても面白いです!あのちょっと提案なんですが、お話の誰かが話している「」の前に例えばグクだったら JK「」とか グク「」という風に名前を表記したほうが読みやすいと思います!←偉そうにすいません。これからも頑張ってください! (2018年9月29日 9時) (レス) id: ed8735e017 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(作者) - はい、頑張ります! (2018年9月27日 13時) (レス) id: 6ea6eca9ab (このIDを非表示/違反報告)
みい - いえいえ、丁寧にありがとうございます!m(__)m あと、すごく面白いです、これからの展開が、すごく気になります(*'▽')頑張ってください!(^^)! (2018年9月27日 0時) (レス) id: 7b5dea59e2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆうき | 作成日時:2018年9月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。