君の隣にいれたら (ページ29)

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▲ 29 さのすえ (末澤side) ページ29

末澤side

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たわいもない話をしながらお店に向かった。
佐野が事前に予約してくれてたお店らしい。

佐「やっと着いた、疲れてるのに歩かせてしまってすいません…」

「全然ええよ、むしろ佐野と話しながら来れたし楽しかったんやけど」

その言葉を聞いた佐野は申し訳なさそうな顔から笑顔に変わった。

佐「ほんとっすか？めっちゃ嬉しい…どうしよ！」

「どうしようって、何がやねん笑」

嬉しそうな佐野の顔を見ていると俺まで嬉しくなってしまうやん。そんなことを考えていると佐野がこっちをじーっと見てきた。

「佐野、どうしてん？俺の顔になにか付いてるん？」

佐「え、いや〜、誠也くんってほんまに可愛いなぁって思って」

いきなり可愛いと言われて驚いた反面、抵抗するをやめて照れてる自分がいた。その事実がなんだか恥ずかしくなってしまいお店に早く入ろうとした。

「…そ、そうや！早くお店の中に入ろうや！」

佐「ちょ、それもそうやけど誠也くんもしかして照れてる？」

「は？！て、照れてへんよ…！」

佐「へぇ…、そうなんや〜笑」

ニヤニヤしながら見てくる佐野。少しムカついたのでそんな佐野に軽くパンチをお見舞いした。

佐「いたッ！何するんすか！」

「軽いやつから痛くないやろ、大袈裟すぎやで〜」

店の前で戯れていたら予約時間が近づいたのでお店に入り、個室のお店だったらしく個室に案内してもらった。

「個室があるお店やったんやね」

佐「…どうしても2人きりになりたくて。俺、誠也くんに伝えたいことがあってん」

そういうと真剣な顔でこちらを見てきて

佐「…あの、誠也くん…俺、ずっと前から誠也くんのことが好き。」

「え？う、嘘やろ…？」

佐「嘘やないよ、嫌やった？」

悲しそうな顔をした佐野は俺の反応がこんなやから嫌がってると思ったらしい。
違うんや…ただ、まだ答えが出せないだけなんや。

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