君の隣にいれたら (ページ28)

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▲ 28 さのすえ (末澤side) ページ28

末澤side

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佐野にご飯誘われて正直めっちゃ嬉しかった。
まず、2人きりでご飯行くのって初めてやな。
2人きりという言葉を意識してしまいなんだか恥ずかしくなってしまった。

「な、何意識してんねん、俺…！それより支度早くせんと」

佐野を待たせていることを思い出し、急いで支度をした。
楽屋の扉が開いたと思えば
そこに正門が入ってきて話があると言ってきた。
…何かと思えば気づけば正門に抱きしめられ告白された。

正「俺、誠也くんのこと好きなんやけど俺じゃダメなん？」

俺は驚いてしまい言葉に詰まっていた。
多分、俺は正門のことを恋愛的な意味では好きではない。
メンバーとしては尊敬してるし、そういう意味での好き。
だから、きっと正門の告白は受け入れられないと思う。

正「返事は今じゃなくてええから」

いつも優しい正門。そんなやつを傷つけたくなくてこの場からすぐに立ち去りたかった。

「…おん。それじゃ俺、佐野待たせてるから行くわ」

そう言い、俺は少し駆け足で楽屋から出た。
早く佐野に会いたいって気持ちもあった、けどこのまま会ってしまうと何か気づかれてしまうとのではないかと思った。
そう考えていたら何故か、外で待ってるはずの佐野がそこにいた。

佐「やっと来た…誠也くん大丈夫？何かあった？」

「…なんもない。ちょっと帰りの準備が遅くなっただけやから」

俺は佐野にさっきあったことを悟られたくなくて何もなかったかのように振舞った。

佐「…そうっすよね、なら良かった」

一瞬、変な空気になってしまったけど気づいている様子はなかった。
てか、俺はなんでここまで必死になってるんやろ…、一番変なん俺やん。正門の時よりも佐野といる方がドキドキしている自分がいた。

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