君の隣にいれたら (ページ27)

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▲ 27 . (正門side) ページ27

正門side

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楽屋に忘れ物したので取りに行くことにした。
そこで晶哉が誠也くんを誘っていたところを見てしまった。
晶哉、一歩踏み出せたんやね。良かった〜…
って、他人事みたいなことを思ってる場合じゃないやん。

話を聞く限り、誠也くんは準備してから行くらしい。
晶哉が楽屋から出てきたのを確認した後、楽屋に入り誠也くんに話しかけた。

ーーーーガチャ

「誠也くんちょっとええかな」

末「正門やん？どうしたん、忘れもんか？」

「晶哉とご飯行くって言ってたやん。2人っきりでなん？」

末「あぁ〜…そうやけど。」

「ふーん、やっぱりそうなんや。」

末「てか、正門には関係ないやん。俺、佐野待たせてるし帰るわ」

そういうと誠也くんは楽屋を出ていこうとした。
けど、俺はふいに誠也くんの腕を掴んだ。

「ちょっと、行かんといて」

末「俺、正門と話すことないんやけど」

「いや、俺は話したいことあるんよ」

そのまま腕をひき誠也くんの事を抱きしめた。
誠也くんはびっくりしたみたいで黙ってしまった。

末「………」

「俺、誠也くんのこと好きなんやけど俺じゃダメなん？」

末「は、え？」

誠也くんは驚きを隠せないようで目を丸くしている。
なので今度は耳元で言ってみた。

「だから、好きなんやけどメンバーとしてじゃなくてやで」

末「…そうか、ありがとう」

俺は抱きしめるをやめて、誠也くんの頭を撫でた。

「返事は今じゃなくてええから」

末「…おん。それじゃ俺、佐野待たせてるから行くわ」

急いで荷物を持って楽屋から出ていってしまった。

「少し早かったかな…やってもうたよな…」

告白したことを後悔している自分がいた。
俺はその場に立ち尽くしてそのまま動けなくなっていた。

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