▲18 番外編 (正門side) ページ18
正門side
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誠也くんも落ち着いてきたところでそろそろ帰らへんとやばいよな。このままでいたいけど…
末「正門、どうした？」
「…そろそろ会議室戻りません？」
末「そうやな〜 皆、心配してるやろうし」
誠也くんを離す寸前、晶哉の姿が見えた。
探しにきたんやな。でも、俺も負けへんよ。
ぎゅっ。
「やっぱりもう少しこのままで 」
俺は誠也くんのことを俺の体から離すのやめて更に強い力で抱きしめた。
末「………正門？」
晶哉はこの状況をみて怒っているのか悲しいんでいるのかどちらとも取れる表情をしていた。
ごめんな、俺も誠也くんのこと好きやねん。
「あ、ごめんなさい！離したくなくてつい」
末「ええよ、別に。さっき佐野みぃへんかった？」
「え、晶哉来てたん？俺は見てないですね〜」
末「そうか…」
誠也くんは少し悲しそうな顔しながらそう言った。
「誠也くんは晶哉に会いたかったん？」
末「…はぁ？！うなわけあるか！！」
必死に否定する誠也くん。
やっぱり晶哉のこと…いや、まさかね。
「そろそろ帰りましょうか〜」
末「せ、せやな」
会議室前まで戻ると晶哉が立っていた。
末「ここで佐野、何してるん？」
佐「は！誠也くんの幻覚が見える…俺もそろそろ歳かな〜…」
「何言ってるんよ〜、戻ってきたんよ」
佐「ま、正門くんまで…さっきのは夢じゃないってことやな…」
俺は晶哉の耳元により誠也くんには聞こえない声で
「このままだと誠也くん俺が貰うから」
佐「…俺も負けませんから」
誠也くんは俺らのことをきょとんとした顔で見ていた。
末「2人とも部屋入らへんの？」
「「入りまーす！！」」
末「おぉ、仲ええね〜」
このままの勢いで会議室に入り、大晴達が驚いていた。
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作者名：ぬ。 | 作成日時：2022年9月3日 1時
