夜中の合同合宿の事情 【HQ】

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『え……』






二人の間に沈黙が流れた







「えっと…その、言いたかった、んだ




合同合宿が終わっちまう明日までに、な……






困らすようなことばっかして、ごめん」










『違っ……』







その場から逃げ出そうとした俺






Aはその腕を引き止めた






「A…？」






『待って、ください……』







うるうると涙が、Aの目に溜まっているのが分かる









『……私っ…














黒尾さん、と………まだ居たい、ですっ…』












しゃくり上げながらも、必死に言うA








「とっ…とにかく泣くのやめよ？



ほんと俺、心配…」







『…私は…嬉し、くて…』









ふにゃりと笑うA











「……もー限界……」














俺は迷わずAの腕を手繰り寄せ、抱きしめた














ふわりとシャンプーの匂いが香る











「………俺は、Aが好き。











……Aは？」












『っ……私、は………』












やっと近くまで来たAが離れないように、ギュッと、優しく抱きしめながら言った









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