＊ 番 犬 カ レ シ ＊【影山飛雄】

番犬＊41 ページ42

｢ん、サポーター買ったんだ｣


私の買い物も終わったので飛雄と集合すると片手に袋を持っていた。中には黒色のサポーター。


影山｢おう、新しいの欲しかった｣

｢そっかそっか｣




帰ろっか、と言って飛雄と手を繋ぎ歩く。

外は暗くはないけど、赤色の夕日に包まれていた。

結構長居したみたい。






影山｢そーいや、何買ったんだ？A｣

｢ふふ、気になる？？｣


帰り道、仲良く手を繋ぎながら休日なのに珍しく人気のない住宅街を歩いていると、ふと飛雄が口を開いた。


影山｢おう、なんかお前顔緩んでるし｣

｢あちゃー、顔に出てたかぁ。｣

影山｢焦らすなよボゲェ｣



こつん、とグーで頭を軽く殴られた。
痛くないけど。

…家の前着いたら教えようと思ってたんだけどなぁ。
飛雄拗ねちゃいそうだし…もういっか。




｢飛雄、コレ｣

影山｢俺にか？？｣

｢ｸｽｯ…それ以外に誰がいるっていうの｣


はい、とプレゼント用に包装された紙袋を渡す。
1つは私、もう1つは飛雄の手の中。

さあさあこれでお馬鹿な飛雄くんは気付くでしょうか？？




影山｢！プレゼントか｣

｢せーかい。開けてみてよ｣


嬉しそうに袋を開ける飛雄に笑を零してソレを見つめる。
喜んでくれるかな…？？？




影山｢アンクレットか！俺が欲しがってたやつ！！！｣



｢色は無難な黒にして、デザインはバレーの時なるべく邪魔にならないようなシリコンタイプのにしたんだけど……｣



影山｢すげぇ嬉しい、ありがとなA｣




ぎゅ、と優しく抱きしめられてホッとする。
…よかったぁ、気に入ってもらえたみたいで…




｢あ、実はね私もお揃いの買ったの！私の場合は腕なんだけどね｣


黒色の、シリコンタイプのブレスレット。
アンクレットの腕バージョン。



影山｢部活、これで頑張れる｣

｢頑張れ、飛雄｣








ちゅ、と紅の空の下二つの影が重なった

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