番犬＊26 ページ27
｢ん………あ、れ…？｣
ふと、目を覚ますとさっきまでついていなかった電気がついていた。
もうそんな時間なんだ……どんだけ寝てたんだ私。
そんなことを考えながらふと小さな寝息が聞こえた。
ベッドに背中を預けてぐっすり眠る飛雄だった。
くっ……寝顔、可愛い……
(お母さん帰ってきてるのかな)
ぼんやりそんなことを考えていると、一階の方で何やら物音がした。多分お母さんが仕事から帰ってきたっぽい。
あ、ちなみにお母さんは美容室で働いている。
何やら凄腕らしいけど。
影山｢ん……お、起きたのかA｣
｢うん、ごめんね寝ちゃってたみたい。｣
時間大丈夫？と聞くとスマホの電源を付けて時間を確認する飛雄。
後ろから覗くともうそろそろ6時半だった。
結構寝てたなぁ…
…てか…すごく気になるんだけど
｢ロック画面私の写真じゃん、それ。この前デートした時のやつ？｣
確か、私の行きたかったカフェに行った時かな？
スイーツを頬張って窓の外を見ている私を飛雄が上手く撮っている。
影山｢げ、バレた｣
｢可愛いとこあんじゃん、飛雄｣
くすくす笑うとうるせぇ、と小さく一言。
耳真っ赤だよ？と抓るとさらに顔を赤らめる。
｢またデート行こうね。次はプールか海がいいなぁ｣
もうそろそろ夏だよ、と言うとうぬん…と変な声を上げる飛雄。
影山｢お前の水着姿他のやつに見せたくねぇ｣
｢じゃあパーカー着ててあげる｣
影山｢それじゃあ俺が見れねぇ｣
｢ワガママ坊やめ｣
なんて茶番を繰り広げていると、ふと気付いたことがひとつ。
…体、だるくない……！！！！
｢ちょ、飛雄。そこのテーブルから体温計取ってくれない？？熱下がったかもしれない！｣
影山｢！ほんとか｣
｢Aちゃん復活かな〜〜？？｣
数分後、体温計から無機質な音が聞こえたので温度を見てみると36.8。微熱だね…
｢…明日は無理かも。明後日かな？｣
影山｢…明日もいねえのか｣
しゅん、と寂しそうにする飛雄の頭をぽんぽんと撫でるとバッとこっちを見られた。
影山｢明日も来るからな。大人しくしとけ｣
｢ふふ、分かったよ。
なんかワンちゃんみたいだね、飛雄｣
影山｢？？？おう｣
…意味わかってないなこりゃ
飛雄は私の番犬だよ、なんてね
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いくき - あの、西谷出てましたよね？え？ (2021年4月6日 18時) (
レス) id: 96d00bf750 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - ギャグめっちゃ面白いです www (2020年5月6日 23時) (レス) id: c43e6a609c (このIDを非表示/違反報告)
北雷 - すごく楽しく読ませて頂いてます！『天子』→『天使』ですよ笑笑 (2019年5月25日 19時) (レス) id: 82f2a0e35b (このIDを非表示/違反報告)
パヤさん - 影山かあい〜！ (2018年9月8日 8時) (レス) id: 24475a163a (このIDを非表示/違反報告)
マッシュルーム - いいなぁ…こんなカップルになりたい!!筆者よ…もっと自信持っていいと思うぞww (2018年8月22日 1時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らむ x他2人 | 作成日時：2018年1月3日 8時
