＊ 番 犬 カ レ シ ＊【影山飛雄】

番犬＊24 ページ25

｢？？おーい飛雄どこー｣

鍵を返し終わって体育館に戻ると飛雄が消えていた。先帰っちゃったのかな…

シン、と一気に静まり返る辺りに少し不気味な雰囲気を感じながらもキョロキョロと周りを見回すが飛雄がいない。







？！？！？！


｢にょわぁっ？！？！｣


急に視界が真っ暗になって女子とは思えない声が出る。何にょわあって

まあそんなの、犯人は一人しかいない訳で、やれやれと溜息が出た。

…びっくりしたけど……



｢ちょっと、急に何？飛雄｣

影山｢驚かせてやろうと思った｣

｢うん、心臓に悪いからやめなさい｣


いつになったらこの手は外されるんだろう、なんて呑気なことを考えながら後にいる飛雄に体重をかける。ん、落ち着く。


影山｢重い｣
｢うるさいよ｣

これでも平均より軽いんですが何か。
ムスッと口を尖らせているとちゅ、とリップ音

それと同時にぱっと手が外される。









｢……このキス魔｣


影山｢言うほどしてねえだろ｣









…手繋ぐだけで赤面するくせにになんでこーゆー事簡単に出来ちゃうのさ、ばか

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