＊ 番 犬 カ レ シ ＊【影山飛雄】

番犬＊12 ページ13

｢ふぁあ……｣

清水｢最近Aちゃん、眠たそうだけど大丈夫？？｣


スポドリを作っている時、ふと隣から女神清水先輩から声をかけられた。恐れ多いったらありゃしない…

｢あー、まあ色々ありまして……明日からはもう大丈夫です！｣

清水｢そうなの…？体、大事にしてね｣

そう、明日からはあの尋常じゃない時間の早朝練も無くなる。何を言おうと、出禁二人組の出禁を解くための試合が明日に控えているからである。


(やっと明日から普通の時間で学校来れる…)


ほっと胸を撫で下ろし、スポドリの籠を持つ。
清水先輩はタオルを持ってくれる。

てか飛雄と日向くん、外で練習してるんだよね……ひぇえ……大変そう…。

そんなことを考えながら、体育館に入ると丁度部員の皆は休憩に入った。


｢どーぞ、月島くん、山口くん｣

月島｢…ドーモ。……ねえ何その顔。すっごいブサイク｣
｢殴るよ｣

お礼言えるんだなー、なんて思ってました。なんて絶対言えない…。


山口｢ありがとう、結城さん｣

｢うん、ちゃんと休んでね。お疲れ様｣


にこ、と微笑むとはにかみ笑顔で返してくれる天子な山口くん。ほんと可愛い。

月島くんも飛雄もあれぐらい愛想があればいいのに…。




菅原｢あ、いまAちゃん影山のこと考えてたべ？｣


スポドリちょーだい。とニヤニヤしながら私の頭に手を置くスガ先輩。山口くんと並ぶ大天使さんです。


｢そんな顔に出てましたか｣

菅原｢少なくとも俺には分かるよ｣ｸｽｯ



なんてこったい……
うー、と唸るとまたスガ先輩に笑われた。解せぬ。



｢…勝てますかね、月島くん達に。｣


ふと、口から出た言葉。
スガ先輩は、ちょっと悩んでからまたあの爽やかな笑顔で一言。









菅原｢Aちゃんがちゃんと信じてれば、影山は負けないべ！｣









ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

スガ先輩の東北特有の方言…好き…←
らむ、生まれも育ちも北海道なんで｢〜だべ｣とか東北特有の方言すっごい書きやすい…最高…。

更新不定期ですが、ご了承ください＜(_ _)＞

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