＊ 番 犬 カ レ シ ＊【影山飛雄】

番犬＊10 ページ11

｢はい、あーん｣

影山｢ん｣

もきゅもきゅと効果音が付きそうな勢いでわたしの卵焼きを美味しそうに食べる飛雄。


影山｢やっぱお前が作る卵焼きをうめぇ。ん、もーいっこ。｣


口を開けて強請ってくる飛雄。
いやいや、先に自分の食べなよ。


｢だーめ｣


そう言うとしゅん、としょげる飛雄。
そんな顔したって…だ…駄目…駄目なんだからね、飛雄…。





？？｢なに学校でイチャついてんの？バカップルさん｣

？？｢あ、あーんって………｣


聞きなれた声がしたと思えば、ニヤニヤと口元に手を当てる月島くんと顔を真っ赤にする山口くん。

可愛いな、山口くん……←







影山｢ゲッ…！！月島………！！！｣

｢そんな邪険にしないの、飛雄｣


月島｢なにさ、王様。あっ、ごめんねぇ？カノジョさんとの幸せの時間、邪魔しちゃったかなぁ｣

山口｢ちょっ、ツッキー…！！｣









｢山口くん、私たち似てるね…(苦笑)｣

山口｢へっ？！あ、う、うん！ソウダネ！｣


まだ言い争ってる二人を横目に山口くんにそう言うと顔を真っ赤にしてブンブンと首を立てに振る。
首、取れそうだけど………。

あぁ、山口くんウブなんだなぁ。なんて思い、不意に口元が緩んだ。

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