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薮Side
会場は、駅の近くのとあるビル。
その駅は、人通りが激しい駅として有名だから、本当にこの周辺で“人身売買”が行われているのかまだ信じられない。
ビルの、少し離れたところに裕翔が車を止めてくれた。
何人かに分かれて出ないと怪しまれるため、まず松本ホームに潜入した俺と圭人と大ちゃん、そして伊野尾が出ることになった。
普段のミッションに行くときの心情とは違う。いつもより緊張している。
それは伊野尾も同じだったようで、手が震えていた。俺は、その手を握った。
車を出る準備を終えて、8人、ひとりひとりの顔を見る。
なんだか希望を持ってるような人、緊張している人など…。本当に個性バラバラだ。
でも、俺はこの8人が大好きで。
薮「帰ったら美味いの食おうな。」
有「そうだね」
伊「…うん」
中「そうしよう！」
岡「うん、楽しみにしてる」
八「俺が作るの確定じゃん…」
山「うん」
高「帰ったらご褒美だな…」
知「おいしいの食べようね」
また改めてみんなの顔を見てから、俺は伊野尾の手を引いた。
会場ヘの入場の方法がわからないふりをしていると、松本ホームのセクハラ社員が来た。
俺らを見つけた時点で気持ち悪い笑みを浮かべていたが、伊野尾を見るとさらに顔をゆるませた。
社員「やぁ、薮くん。そして岡本くんと、無し岡くんだったっけ？」
岡「俺の名前は合ってますけど…」
有「…有岡です」
社員「あぁ、そうだった。来てくれてありがとうな」
薮「いいえ、こちらこそご招待して頂いて光栄です。」
社員「お隣は彼女さん？」
薮「えぇ」
隣にいる伊野尾は、軽い化粧と女物の白いブラウス、黒いガウチョ(何それ(心の声))を着ている。簡単な女装だ。
伊「伊野尾と申します」(声高くしてる)
社員「可愛いし、ちゃんとした方なんだね。ハッハッハ」
…こいつ、絶対やましいことしか考えてないな。
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作者です。
遅くなりましたが、このお話に出てくる企業名は、もし同じものがあるのだとしたら、そちらとは全く関係はありません。
どうしても悪い、と言うか悪役的な感じですが、私がこのフィクションの物語の中で勝手に創ったものです。
また、物語の中で、現場の役割を割り振っていましたが、高木さんの役割がなかったことに気づきました…。
なのでしっかり役割作りました。
すみませんでした。
以上です。
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藤菜 - 初めまして！伊野ちゃん大好き！この小説とても面白いですね！頑張ってください！応援してます！ (2018年10月6日 3時) (
レス) id: cd27931c78 (このIDを非表示/違反報告)
sayaclara(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月20日 9時) (レス) id: 3b72aacf56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華倶楽部 | 作成日時：2018年8月5日 10時
