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裕翔Side
大「あそこは、さっき言ったように、Tの中でも大きい人身売買の施設。
で、そこを運営してるのはTだけじゃない」
これ大事、と呟く大野さん。
T以外のところも協力してるということは、
裏の世界では随分と有名な施設なのだろう。
大「運営してるのは、二宮グループだ」
中「え、めっちゃ有名じゃないですか」
二宮グループとは、食品から電気製品まで、あらゆる商品を売っている、大企業だ。
低価格な商品が幅広い年齢層に受けて、最近売上を伸ばしている。
大「金儲けには裏がある。
二宮グループはそれがわかりやすい」
中「じゃあ売買に関わっているのは二宮グループに通じた会社ってことですか」
大「そのとおり。鋭いね。」
中「それはどうも」
大「売買された人は、優秀な人が多いから、買われた会社の中で働いている人が多い。
そして、その労働条件はとても悪いらしい」
中「そこまでして買いますかね？」
大「二宮グループはでかい。
だから、そこに乗れば自分の会社も栄える。
でも裏の世界に手を入れないと、贔屓されない、
できなければグループに潰される。
二宮グループは卑怯だよ。」
ソファの背もたれに身を預けた大野さんは、衝撃の事実を言った割にはケロッとしている。
それに対して、より姿勢を正した俺はビジネスの怖さを感じていた。
中「特に売買に関わっている会社はどこ何すか」
大「じゃあ、その情報で最後にするよ？」
中「はい」
大「ほぼ毎回関わっているのが何社かある。
………」
そう言って大野さんは、有名な会社の名前を何個も挙げた。
……身近な会社が何個も。
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藤菜 - 初めまして！伊野ちゃん大好き！この小説とても面白いですね！頑張ってください！応援してます！ (2018年10月6日 3時) (
レス) id: cd27931c78 (このIDを非表示/違反報告)
sayaclara(プロフ) - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2018年8月20日 9時) (レス) id: 3b72aacf56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華倶楽部 | 作成日時：2018年8月5日 10時
