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丈side
お風呂の準備をしていたら、心配顔の流星がとことこやってきた。
「なあ、じょうくん。かずにい、だいぶぜーぜーしてたかも」
「そっか、教えてくれてありがとうね」
やっぱり、か……。。
看病セットを準備して、かずの部屋に向かう。
廊下にいても、咳き込む音が聞こえてくる。
「かずーはいるでー」
声をかけると、ふっと音が小さくなった。
返事はないけど、構わずドアを開けると
ベッドの上、体育座りでクッションを抱えて、
丸まってるかずがいた。
「苦しいな、吸入しとこか」
観念した様子で上げた顔は、まっかっか。
肌が白いから、余計にぽっと火照りが目立つ。
何か言おうと口を開くけど、言葉の代わりに出てきたのは、重たい咳。
「げほげほげほ、んんっ、ごっほごっほ…」
揺れる背中をさすると、いつもより高い体温が伝わってくる。
だいぶ、まいってる感じやね、、
吸入をしてしばらくすると、咳は落ち着いたけど、
かずの目には涙が浮かんでいた。
「じょうくん」
「ん？」
「明日、大事な実習あるから休めへんのに。どうしよ、」
余裕のない様子で、ゆらゆら揺れる瞳。
「大倉先生には伝えといたるから。ちょっと座らせてもらったりしながら、休み休みやればええよ」
「でもっ………」
「………でも？」
「……そんなん、いつまで通用する？看護師になっても、休み休みできる？お金かけて学校通わせてもらってるけど、病院で雇ってもらえなかったら、意味ないやん、、？」
ずっとひとりで抱えてきた、大きな不安。
いつも笑顔で前向きなかずだから、
めったに表に出さないけど、たまに、
たまーーに、ぽろりとこぼれてくる。
それをすくってあげられるのは、
俺しかいない、と思う。
「かず。看護師だって、みーんな同じ必要なんてないやん。他の人と同じ時間、同じ量は働けなくたって、かずにしかできない仕事はあるし、それを見てる人が必ずいるから」
瞳にたまった涙が溢れて、頬を伝う。
いつでもまっすぐ、夢に向き合うかずの姿は、
綺麗だなあ、と思う。
そんなん恥ずかしいから、一生言わんけど。。笑
「じょおくん、やっぱかっこええな笑」
「お前、人が本気で慰めてやってんだから、ばかにすんなよ！！！」
さっきまでの泣き顔が、くしゃっと人懐っこい笑顔に変わって、
やっぱかずはこうでなくちゃ、と再確認。
……なんて、一生言わんけど。笑
＊＊＊
こぼれる fin.
続く (更新停止中)
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檸檬の妹(プロフ) - あやなさん» ぜんぜんです！更新など頑張ってください！ (2022年12月1日 23時) (
レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - 檸檬の妹さん» 大変失礼いたしました、不快な思いをさせてしまっていたら申し訳ありません。教えていただきありがとうございます！ (2022年12月1日 20時) (レス) id: 9105def9bc (このIDを非表示/違反報告)
あやな(プロフ) - ペンギンとバタートースト。さん» 外し忘れておりました、大変失礼いたしました。。丁寧に教えていただきありがとうございます！これからもどうぞよろしくお願いいたします…！ (2022年12月1日 20時) (レス) id: 9105def9bc (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - オ/リ/フ/ラ/外してくださいー (2022年12月1日 10時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンとバタートースト。(プロフ) - コメント失礼します。オlリlフlラ立ってますよ！違反になってしまうので、早急に外してくださいね。これからも応援しています…！ (2022年12月1日 7時) (レス) id: 7507a04f20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやな | 作成日時：2022年11月30日 0時
