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「そうだったんだ。ごめん。俺から聞いといてうまい言葉掛けられなくて……」
北斗くんはそう言いながら、ちょっと目が潤んでいるようだった。
クールに見えるけど、本当は心があったかくて、
優しくい人なんだ。
「そんなことないよ。聞いてくれてありがと。」
そう言うと優しく微笑んでくれて
テラスを出ていった。
私は少し海の風を浴びてから、
みんなの元へ戻った。
みんなもう揃っ話をしていて、私に気づいた北斗くんが、隣を空けてくれた。
時々肩と肩がぶつかったり、手と手が触れてしまうと、心臓がうるさかった。
しばらく話をしていてると、
スタッフさんが来た。
「これから、キャンプファイヤーと、肝試しをします。キャンペーンファイヤーは基本的に自由に過ごしてもらいます。
肝試しは、女子からペアを組みたい相手にキャンプファイヤー中に誘ってください。」
そして日が落ちると、キャンプファイヤーが始まった。
キャンプファイヤーが始まってみんなが楽しそうに話しているけれど、
私は誰を誘おう……。
何て誘おう……。
頭をそのフレーズが頭をグルグル回っている。
「どうしたの？難しい顔をして。」
「樹くん……」
「あっちにいろいろ飲み物あるみたいだから
一緒に取りに行こ？」
「うん。」
樹くんはレモンスカッシュ。
私は、オレンジジュースを持って、
みんなとは少し離れたテーブルに座った。
「迷ってるの？？」
樹くんの言葉に深く頷いた。
「もし、誰か一人選べなかったら俺と行こう。
もちろん、俺を選んでくれたら嬉しいけど。
俺とならきっと肝試しも怖くないよ？」
そう言って笑う樹くん。
「うん。わかった。」
「じゃあ、考えて置いてね。
そろそろみんなのところ戻ろっか」
樹くんと並んでみんなの所へ戻ると、
1番に北斗くんと目が合って、
ちょっと複雑な気持ちになった。
私は、勇気を出して北斗くんの横に座った。
「北斗くんは肝試し誰と行くの？」
「俺はラナに誘われてるけど、まだ答え出してない。」
「そうなんだ。」
「Aは樹と？」
「そうじゃないけだ……」
ラナの名前が出て、私はやっぱり北斗くんを誘うのは辞めた。
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Rika - 初めまして。お話が凄く良かったです。続き楽しみにしてます。 (2020年7月29日 14時) (
レス) id: feb3738261 (このIDを非表示/違反報告)
なほちゃん(プロフ) - 凄いおもしろいです。続き待ってますよ(*^▽^)/★*☆♪ (2018年10月28日 12時) (レス) id: 01f3b783a5 (このIDを非表示/違反報告)
まる - この小説すごく面白いと思います！頑張ってください！！ (2018年6月7日 22時) (レス) id: 28d8240592 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピ | 作成日時：2018年6月3日 13時
