015 ページ15
そのあとは完成したカレーライスをみんなで囲んだ。
慎太郎くんジェシーくんは食べ終わると、
川の浅瀬で水遊びをしていた。
「みんな〜来て！」
優しい大我くんの声で呼ばれた。
「マシュマロ焼いたから食べよ」
「大我くん女子力高ーい」
コトリちゃんがマシュマロを咥えながら言う。
「そお？」
「Aちゃん、口の横にマシュマロ付いてるよ」
「えっ？！どこどこ！？」
私が言うと、ラナがそっと取ってくれた。
そんな様子を大我くんは優しい表情で見ていて、
同い年だけど落ち着いた大人な雰囲気を感じた。
そのあとは優しく流れる川を背景にコメント撮りとなった。
みんなが何て言ってるかは全く分からないけれど、
それぞれ、好きな人のことを考えて話している様子がわかった。
自分の順番を待っている間もみんなで話していて、
私もやっと溶け込めてきた気がした。
「あっという間だよな。明日の今頃は告白でしょ？」
「そうだよな。頑張らないとな〜。」
樹くんとジェシーくんの言葉に、
この時間には限りがあって、明日の夜には
みんなそれぞれの場所に戻ることになると思うと、
寂しくなった。
高校生になってからできた女の子の友達も、
何となくどこか上辺だけだったけど、
ここで出逢った3人とはラナのように
本当の友達になれる気がしたし、
今思うと、男の子とちゃんと話をしたのも、
久しぶりだったかもしれない。
自然と避けて過ごしていたから。
あと1日しかないと思うと、足りないな、
ずっと続けばいいのにって思った。
「みんな一緒に同じ学校に通って、
同じ教室で過ごせたらいいのに･･･。」
私は思わず口にしていた。
「そうだね。俺もそう思うよ。」
「樹くん･･･。」
「でもさA。すごい奇跡じゃない？
住んでいるところも、学校も違う。
それなのにここで出逢って、2泊3日一緒に過ごす。
それだけでも十分奇跡なのに誰かを好きになる。
俺たちは一緒に過ごした仲間だし、
撮影が終わってもずっとそれは変わらないでしょ？」
「そうだよな北斗！俺たちずっと仲間！
これからもみんなで集まったりしようぜ」
「�眞呂發�終わりみたいな言い方すんなよ。まだ1日あるんだから。北斗がせっかく良いこといったのに。」
大我くんが言うとみんなで笑ってた。
笑っているとき北斗くんと目が合って、
ドキッとした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 261人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rika - 初めまして。お話が凄く良かったです。続き楽しみにしてます。 (2020年7月29日 14時) (
レス) id: feb3738261 (このIDを非表示/違反報告)
なほちゃん(プロフ) - 凄いおもしろいです。続き待ってますよ(*^▽^)/★*☆♪ (2018年10月28日 12時) (レス) id: 01f3b783a5 (このIDを非表示/違反報告)
まる - この小説すごく面白いと思います！頑張ってください！！ (2018年6月7日 22時) (レス) id: 28d8240592 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ピ | 作成日時：2018年6月3日 13時
