SixTONES看病系短編集II

黒×同棲中×頑張り屋さん ページ17

〖SCENE〗


＊黒くん


＊同棲中 一般人設定


＊頑張りすぎて体調不良に···


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【北斗side】



俺には彼女がいる。その彼女が今蒼白い顔をしてパソコンと睨めっこし、仕事中。


同じ部署ではあるものの、チームが違うから会社にいる時に話すことはほとんどない。


でも、さすがに心配になり、彼女のデスクに近づいた。


1ヶ月前にも家に帰ってくるなり、玄関で倒れて
声を掛ければ、「熱に力が入らない。」なんて、
サイコパスみたいなことを言っていた。


「熱で力入らないのね。」なんて言いながら看病して、ムリしすぎないことを約束したばかりなのに。



全く関係ない資料に、


『顔色悪いよ。ムリしないで』

って、付箋に書いて見せて自分のデスクに戻ると、

パソコンにメールが入ってくる。


『心配掛けちゃってごめんね。大丈夫だから。』


俺達が付き合っていることは会社の誰にも言ってない。


同棲中の部屋も会社からわざわざ3駅離れた所にした。



飲み会の時には彼女はいる。と話すけど、

俺があまりにも愛想なくそう言うから、深くは聞いてこない。


俺も、彼女もガヤガヤ話したり目立つ存在ではないから今の状況が作れている。


隣のデスクに座る同期で、仕事では相棒のような樹にも一切言ってない。


こいつは俺とは正反対で、彼女の出身地から、血液型、オマケにスリーサイズまで教えてきて、


「可愛いだろ？」って言って写真を見せてくるような奴。


「ギャルだね」って、言えば「そこは可愛いって言えよ」って、怒るけど、俺は彼女のことを他の奴に可愛いとか言われたくない。そんなことは樹にいくら話しても通じないと思う。



そんなことを考えながら仕事をしていると、

彼女のチームが騒がしくなった。


「これ今日中に仕上げることになったから！よろしく頼むよー」


チームのリーダーがそう言って分厚い資料を見せている。



「私、今日彼とデートなんでムリでーす」


って、後輩の女の子が言えば、


「すみません、私も子供のお迎え行かないと、、、

今日延長保育ないんですよ」


って、声が聞こえてくる。



「Aちゃん大変そうだね」って、樹があっちのチームを指さしながら耳元でそう言った。


それに、朝家を出る前に「今日はリーダーと副リーダが接待だから早く帰れるかも」なんて話していたのに。



だとしたら、あの資料を仕上げるのは定時以降は、


先輩1人と、Aだけか、、、。


体調がより一層心配になった。

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