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2日連続投稿です!早く無限列車に入りたい!
―――
「………なるほどなあ…」
数分後。あれから騒ぎは一気に落ち着き、そして何故だか俺達は縁側に移動して、勢いで相談に乗ってもらっていた。
『許して!許して本当に!』
と言うもんだから、気を紛らわすために少し話でもしてくれないかと言っただけなのに、結局話がそっちの方向に飛んでいた。
相談の内容は勿論坂田のこと。人と話してもこうなんだから、今日は寝れないなあと俺はため息を着く。
そんな俺を見て志麻くんは俺の事を心配してくれているのか、はたまた自分も関わっていることを知って悩んでいるのか分からないが、俺の顔を覗き込んできた。
「……何してはるんですか」
「……いや、綺麗な顔してんなって」
「まださっきの事で俺の事いじるんか」
「……まさか予言者……?」
「反省って言う言葉を知らんのかお前は」
俺の返答を聞いてヘラヘラと笑う志麻くん。あれ、こんなやつやったっけ。
笑わそうとしてくれてんのか……本当によく分からない。
ただ、そんな顔を見るとこちらも笑う他ない。少しばかり表情が緩み、志麻くんみたいにヘラヘラとしてしまった。
やがて笑いが止まって、沈黙が流れた。
沈黙が流れると同時に色々と考え始めてしまう。
今までならこれで治まらないのだが、今回は違った。
「……なんかあったら言えよ。俺も今どうすればいいか、よぅわからんけど。本当の坂田の性格とかわからんし」
「…それでも、少しの間やけど一緒に鍛錬しよった身としてなんか言えることはあるから」
その言葉を聞いて、善逸の言っていたことを思い出した。
自分達はちゃんとここにいる人達とちゃんと仲良くなれているし、色々と頼ったりたよられたりしてる。
それでも、全部は分からない。
俺達の方が坂田とは付き合いが長い。しかも、育った環境だって、時代だって、考え方だって違う。
そして志麻くんは記憶を失っている。
俺たちだって助けたいし、協力するけども、それでも坂田はずっと一緒にいたお前にしか頼れないだろう?
善逸の言葉は、そういうものだった。
決して押し付けている訳じゃなくて、
それでもセンラ…俺にしかできない。
だから、うじうじしないでやれと。志麻くんは意図してないと思うけど、そう言われた様な気がした。
……何とか頑張ろう。
話が終わったあと、寝ろよと言われたのでまたベットに潜る。
結局志麻くん何しに来てたんやろうか。
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きのこの里(プロフ) - コメント失礼します。もう更新する予定は無いのでしょうか…?出来れば無理しない程度に更新してくださると嬉しいです…! (2022年8月31日 1時) (レス) @page21 id: b722612dff (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます! (2020年12月28日 14時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
空き地 - 初コメ失礼します!読んでいてとてもおもしろいです!無理はせず頑張ってください! (2020年7月12日 21時) (レス) id: e153c44a3c (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - haru☆さん» またコメントありがとうございます!ただいまです!これから少しずつですが更新していくので、ぜひぜひ見ていってください! (2020年6月10日 16時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
haru☆(プロフ) - 待ってました〜!おかえりなさい! (2020年6月10日 13時) (レス) id: e37ae2e853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年5月8日 13時