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……結局全部思い返してしもうた…


……はぁ。

俺は善逸や他の皆を起こさないように、心の中でため息をつく。

善逸と縁側から帰ってきて、布団に潜り込んでもう何分経つのだろうか。


いい加減に早く寝ようと。
そう思って目を瞑ると、まるで考えている事とあべこべのように、脳がまるで寝るなと言っているかのように色々と考えてしまう。

目の前が真っ暗になるとそりゃ色々と考えてしまうし、かと言って目を開けたままじゃそもそも寝れない。


あまりさっきのことは考えたくない。考えているとなんだかムカムカするし、そんなムカムカしている自分が嫌になるし。

そもそもの話こんな事をずっとダラダラ考えて、結局さっきのことを考える。ってことを繰り返している自分が悪いのだ。


俺はもう一回目をギュッとつぶってみた。

今度は何も考えないようにして寝よう。

とりあえず朝が来たら誰かと話して気を紛らわせばいいのだ。それからゆっくり考えたらいい。
坂田ともちゃんと会話を交わして、できる所はサポートして。それでいい。


……いや、むしろ駄目じゃないか?

坂田がああなっているのが、俺達が原因なら。
坂田が自分で立ち直ろうとしているのなら。

それこそ俺が水を差すことになるんじゃないか?






――あれ


しまった。また思い返してる。


もうここまで来たらお手上げ。



結局こうなってしまうのか。
そう軽く自暴自棄になってしまい、体を思いっきり起こした。

もう不快感を通り越して頭が変になりそうだ。どうやってこれを振り払えばいいのか。

ただただ頭を空っぽにしたい。それだけで体を思いっきり起こした。

たったそれだけ。


それだけだった。







瞬間、ごちんと音が鳴った。

頭に衝撃が走り、それはどくどくと痛みに変わる。


そして。



「………ったあ……」


衝撃に耐えながら開いた目に、頭…と言うよりかはおでこをさすって悶絶している紫がはっきりと見えた。

…なぜ今ここに志麻くんが。なんかあったんやろうか。




「……何してはるんですか」


「……起き上がるなら起き上がるって言えって。せっかくセンラの面白い顔が見れよったのに」



「はっ倒してご先祖さまの顔見れるまで殴ったるわ」


「悪かったって。センラが変な顔をしてて必死に笑い堪えてたことも謝るから」


「三途の川楽しみやね」


「ええ待って待って俺まだ死にたくない!えっ?君本気?」



何かあったのかって?
心配した俺が馬鹿でしたよ。

*→←十三話 喧嘩



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きのこの里(プロフ) - コメント失礼します。もう更新する予定は無いのでしょうか…?出来れば無理しない程度に更新してくださると嬉しいです…! (2022年8月31日 1時) (レス) @page21 id: b722612dff (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます! (2020年12月28日 14時) (レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
空き地 - 初コメ失礼します!読んでいてとてもおもしろいです!無理はせず頑張ってください! (2020年7月12日 21時) (レス) id: e153c44a3c (このIDを非表示/違反報告)
筆ペン屋さん(プロフ) - haru☆さん» またコメントありがとうございます!ただいまです!これから少しずつですが更新していくので、ぜひぜひ見ていってください! (2020年6月10日 16時) (レス) id: 51416204c7 (このIDを非表示/違反報告)
haru☆(プロフ) - 待ってました〜!おかえりなさい! (2020年6月10日 13時) (レス) id: e37ae2e853 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:筆ペン屋さん | 作成日時:2020年5月8日 13時

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