［5］緊張 ページ10
｢あれ、A？｣
ある日の夕方、大通りを歩いていたAは後ろから声をかけられた。
振り返ると懐かしい、Aのよく知る姿がそこにあった。
｢…シャルナーク？｣
｢やっぱりAだ！久しぶりだね、元気してた？｣
シャルナークは嬉しそうにAに近づくと、その後ろからまたも顔見知りの人物たちが現れた。
｢うお！マジでAじゃねぇか！｣
｢だから言たよAだて｣
｢フィンクス…フェイタン…｣
シャルナークと共にAを取り囲むフィンクスとフェイタン。
懐かしい人物との再会にAは微笑んだ。
｢久しぶりだね、３人とも。変わりなさそうで安心したよ｣
｢そんなAは随分変わたね｣
｢そうかな｣
｢確かに、すっごく大人っぽくなっちゃって。ノブナガやウボォーが見たら泣いちゃうんじゃない？｣
｢間違いねぇな。娘のように扱ってたし｣
次々と懐かしい人物の名前が上がり、Aは昔を思い出した。
流星街にいた時、可愛がってくれたみんな。
絶対に忘れない記憶。
｢……もしかして、さ｣
静かに口を開くAに3人は目を向ける。
｢…クロロも、来てるのかな｣
｢団長？そういえばもうそろ着くんじゃねぇの。団長たちの班｣
｢忘れてた。でもAが居たらみんな喜ぶよ。
丁度俺達も久々の全員集合でさ、これから飲みに行くんだけどAも来なよ！｣
Aは心臓の音が3人に聞こえないか心配だった。
自分でも驚くくらい、ドクドクと脈打つ音が自身の身体に伝わった。
｢噂すれば来たよ、団長たちね｣
｢ほんとだ。迎えサボって怒られないといいなぁ｣
おーい、とシャルナークは手を振りだした。
Aは下を向いた。
今私はどんな顔をしているだろうか。
変ではないだろうか。
引き攣ってはいないだろうか。
Aはその人と会う時だけ、そんなことを考える。
いつもの余裕の顔を保てなくなってしまう。
以前、本人にそう言われて気にするようになってしまった。
｢…Aか？｣
何度も聞いてきた声が、目の前から聞こえた。
キュッと、周りにバレないように袖を握ると、Aはゆっくりと顔をあげた。
｢久しぶりだな、A｣
その顔を見ると、Aの心臓はより高鳴りを始めた。
2人で会う時よりも緊張している、そう感じた。
｢……久しぶり、クロロ｣
逢いたくて、逢えなかった、昔の仲間。
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カノン(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか？楽しみにしてます…！ (8月28日 23時) (
レス) @page30 id: cb9945ccdc (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - みるきさん» コメントありがとうございます！好きすぎになって頂けて嬉しいです！頑張りますので、どうぞご期待ください！ (2022年11月20日 0時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - ……好きすぎます！！！更新頑張ってください！！ (2022年11月19日 23時) (レス) @page7 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。そして応援ありがとうございます！感動したというお言葉を頂いただけで泣きそうになっちゃいました。こちらこそ、作品を読んで頂きありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します！ (2022年11月19日 22時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - すみません。勢いのあまりに少し誤字をしてしまいました。気にしないでいただけると嬉しいです💦🙇♂️ (2022年11月19日 20時) (レス) id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2022年11月13日 1時
