［4］企業秘密 ページ9
昼頃にはAは自宅前に着いた。
昨日は一日中仕事に明け暮れ、その夜中はヒソカと久しぶりの食事、その足で今朝はパリストンの元へ報告。
流石に疲れたなと思いながら扉を開けると、Aに何かが被さった。
｢どこ行ってたの｣
｢2ヶ月振りだねイルミ。来るなら来るって連絡してくれればいいのに｣
被さったもの、それは抱きついてきたイルミであった。
ーーーーーーー
｢今日はどうしたの。依頼？｣
｢いや、仕事帰りに顔を見に朝来たら居なかったから待ってただけ｣
｢そっか。昨日から仕事で外に出ててさ、終わったのが今朝なんだ｣
中に入ってもイルミはAの傍を離れなかった。今はパソコンに向かうAの髪を弄っていた。
何も抵抗のない様子から、これはAとイルミの2人にはいつもの事であった。
｢例の〈呪術師〉の仕事？｣
｢そうだよ｣
｢ふーん。１回見たことあるけどさ、あんなのでほんとに儲かるの｣
｢こっちでは殆ど知られてないから必要性が感じられないけど、私は少なからず儲けてるよ……っと、これは受けよう｣
メール受信欄の中を確認していたAは、今回のめぼしい依頼を見つけると、他のメールは全て削除した。
｢人物とその自宅周辺について、か｣
Aはメールに書いてある人物の名前をパソコンに打ち込むと、その人物の顔が検索に引っかかった。
その顔を見たあと、用意した白紙を数枚右手に取り、Aは軽く上を向いた。
その様子を見て、イルミは手を止めた。
やがてAはオーラに包まれ、瞳は光っていた。
持っていた紙に文字が浮かび上がり、ものの2分するとAのオーラは消えていた。
｢終わったの？｣
｢うん。
2枚分か、大したことないねこの人。ちゃっちゃと自宅についてもやってしまおう｣
Aは文字が浮かび上がった紙をまとめると、見慣れた封筒にしまった。
｢いつ見てもすごいね、その念能力｣
｢そうだね、私も初めて見た時は驚いたよ｣
｢人の念能力をコピーする念ってさ、ちょっとチートすぎない？｣
イルミはまたAの髪を弄り始めた。
｢条件は色々とあるよ。現にイルミの能力はコピーできてないでしょ？｣
｢条件って｣
｢企業秘密ってやつだよ｣
何回も聞いたセリフにイルミは怪訝そうな顔を示し、立ち上がった。
｢また仕事みたいだし、俺も仕事だから帰るよ｣
｢今度は連絡してね｣
イルミははーいとだけ返事をすると、音を立てずに姿を消した。
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カノン(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか？楽しみにしてます…！ (8月28日 23時) (
レス) @page30 id: cb9945ccdc (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - みるきさん» コメントありがとうございます！好きすぎになって頂けて嬉しいです！頑張りますので、どうぞご期待ください！ (2022年11月20日 0時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - ……好きすぎます！！！更新頑張ってください！！ (2022年11月19日 23時) (レス) @page7 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。そして応援ありがとうございます！感動したというお言葉を頂いただけで泣きそうになっちゃいました。こちらこそ、作品を読んで頂きありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します！ (2022年11月19日 22時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - すみません。勢いのあまりに少し誤字をしてしまいました。気にしないでいただけると嬉しいです💦🙇♂️ (2022年11月19日 20時) (レス) id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2022年11月13日 1時
