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[7]才 ページ15

戻ってきたAは荒れていた。


正確には何も変わらず澄まして落ち着いてるように見えたのだが、飲む量が半端ではなかった。

その飲みっぷりに負けじと勝負したフィンクス、ノブナガ辺りがダウンしたところで宴会はお開きとなった。

帰り際にクロロから「たまには連絡してこい」と言われると、Aは返事もせず帰路についた。


ーーーーーー



次の日、Aが目を覚ますきっかけは、パリストンからの電話だった。


"緊急連絡です。至急こちらまでお願いします"


普段寝起きの良くないAは、二日酔いでは無いもののあれだけ飲んだために更に良くなかった。

支度を終え、パリストンの元へ足を運んだ。







「いやぁAさん。相変わらずお綺麗ですね」

「やぁパリストン」

「お電話した時にはご機嫌が宜しくなかったみたいですけど治ったみたいでよかったです」


パリストンは相変わらずにこやかな顔で椅子に腰をかけていた。


「緊急連絡なんて今までなかったね」


一番上の机の引き出しは鍵付きになっているが、パリストンはAの前で初めてその引き出しを引いた。

中から5枚の紙を出した。


「一昨日渡された未登録の想定特級呪霊4体の資料です。

こちらは元々確認されていたのは8体で、Aさんと別の呪術師の方と半分ずつ片をつける予定でした。もちろんこの時点では緊急ごとではありませんでした。


しかし今朝方、この8体全てが〈受肉体〉である可能性が浮上したようです」

「へぇ、それはまた驚きだね」

「呪術師祖国でも珍しい受肉体です。世界事例でも数件しかありません。

それが唐突、それも同時期の8体同時受肉体の出現です。意味は…わかりますね?」

「うん、わかるよ」


Aは何事もないようにソファーに座っていつも通りコーヒーを受け取った。


「気が抜けますねぇ…。

処理の心配はしてません。彼処様の呪術師も今朝の情報を伝達した上でもう一度確認をとって、快く受理されたみたいなのでAさんの負担も4体変わらずですし。

ですが、この呪術無知の国々に一般人が目視できる呪物がいるのは問題です。一般人の被害が出る前に、一刻も早い報告をお待ちしてます」

「了解だよ」


Aは資料を受け取ると、そそくさと扉に向かう。



「初めて会えるかもしれないですね、同業に」


パリストンの声掛けに、Aはフッと笑みを零した。


「どんな人だろうね」

そう言うが、Aは微塵も興味なかった。

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カノン(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか?楽しみにしてます…! (8月28日 23時) (レス) @page30 id: cb9945ccdc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みるきさん» コメントありがとうございます!好きすぎになって頂けて嬉しいです!頑張りますので、どうぞご期待ください! (2022年11月20日 0時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - ……好きすぎます!!!更新頑張ってください!! (2022年11月19日 23時) (レス) @page7 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。そして応援ありがとうございます!感動したというお言葉を頂いただけで泣きそうになっちゃいました。こちらこそ、作品を読んで頂きありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します! (2022年11月19日 22時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - すみません。勢いのあまりに少し誤字をしてしまいました。気にしないでいただけると嬉しいです💦🙇‍♂️ (2022年11月19日 20時) (レス) id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月13日 1時

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