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[6]悟 ページ14

「A遅いなぁー。いつまで外にいるんだろ」


中はクロロが戻ってから、Aの話題で持ち切りだった。


「ねえ団長。Aと何話してたの」

「ただの世間話さ」


各々がクロロに問いかけたり昔話をしてた中で、あのーと手を挙げる人がいた。


「昔からの知り合いなら、あの綺麗な方はなんで旅団に入らなかったの?」

「シズクは初めましてか。

Aのことも当時誘ったんだが、一人でやりたいことがあると言って断られたんだ」


クロロはシズクの質問に、懐かしく目を細めて応えた。


「やりたいって、何を?蜘蛛に入ったらできないこと?」

「さあな」


そのやり取りに、シャルナークがニヤついて横槍を入れた。


「花嫁修業とかかなぁー?
Aもあんな綺麗になっちゃったからなぁ。寄ってくる男は多いんじゃない?」

「花嫁修業ぅ!?そんなのまだAには早ぇに決まってるだろ!?」

「もう恋人いたら」

「まあとりあえず連れて来させて品定めだよな」

「フィンこっわ」


ギャーギャー騒ぐノブナガと話を広げる他。その中でマチが酒を飲みながら思い出したかのように零した。


「そういえば1回だけあったね。Aが知らない男の名前呼んでるの」


クロロの動きだけがピタッと止まった。


「へぇー、そんなことあったんだ」

「Aはじめて拾たぐらいの時ね。随分昔の話よ」

「あれ以来聞いた事無いんだよね…Aに聞いても知らないって。

確か名前は……えっと、なんだっけ」

んー、と悩むマチよりも先に、クロロがポツリと口を開いた。







「…サトル」

「あぁそうだ、それだよ団長。〈サトル〉だ」

「よく覚えてたね団長」


フッと息を漏らすクロロだが、口角は上がっていなかった。


「へぇー、〈サトル〉ねぇ。こっちであまり聞かない名前だね。

もしかしてそいつ探してんのかな」


心無いシャルナークの発言でノブナガはまた怒鳴り散らし、場は元のどんちゃん騒ぎになった。






「ん?サトル……?」

その後ろで、とある人物がこちらに気を散らした。


その人物はまぁいっかと、自分の席へ向かった。



「遅いぞ、トイレにどれだけ時間かけてんだ」

「いやぁゴメンゴメン。なんか呼ばれた気がしたからさ。

それで、なんだっけ」


その席に着いていた別の男は、一枚の紙を差し出した。


「国から依頼だ。

特級相当の呪霊の目撃情報8件の内4件の処理。出来るな?




悟」


男の言葉にその人物__悟はもちろん、とニヤついた。

[7]才→←。・:+°



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カノン(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか?楽しみにしてます…! (8月28日 23時) (レス) @page30 id: cb9945ccdc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みるきさん» コメントありがとうございます!好きすぎになって頂けて嬉しいです!頑張りますので、どうぞご期待ください! (2022年11月20日 0時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - ……好きすぎます!!!更新頑張ってください!! (2022年11月19日 23時) (レス) @page7 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。そして応援ありがとうございます!感動したというお言葉を頂いただけで泣きそうになっちゃいました。こちらこそ、作品を読んで頂きありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します! (2022年11月19日 22時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - すみません。勢いのあまりに少し誤字をしてしまいました。気にしないでいただけると嬉しいです💦🙇‍♂️ (2022年11月19日 20時) (レス) id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年11月13日 1時

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