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ボクの知ってるAは
余裕しかなく、隙もなく、美しく、美味しそうで、どうしたらそれが崩れるのか悩むくらいだった。
｢いいの？クロロに用があったんじゃない？｣
｢ああ、いいんだ。他の団員も居るみたいだし｣
今、目の前にいる君は、ボクが見たことの無い君だ。
隙だらけ、ボクよりも指摘された耳が気になり、何よりもオーラに強弱を感じる。不安定だ。
今はまだ敵わないと思えるくらいだった君が、今なら一瞬で殺せそうだ。
それもまた美味しそうだと思ってしまうボクは、とことんAに甘いようだ。
｢ねぇ、A｣
｢なに｣
｢仮にもしボクがクロロと戦って、クロロが僕に殺されたとしたら、君はどうする？｣
｢どういう意味かな、それ｣
Aは表情もなにも変わらない。ただ1つ、オーラの強弱が無くなった。
｢そのままの意味だけど、もしそうなったら君はボクを殺すかい？｣
ボクの期待を無視して、Aは淡々と答える。
｢さぁ。一番は弱いやつに興味ない、かな｣
｢ほう…それはそれは｣
強がりなのか虚勢なのか分からないが、少なくともAはボクの知るAに戻っていた。
｢クロロがやられて取り乱すのは、旅団の人じゃないかな｣
｢クックッ…まあそうだろうね◇
じゃあ逆に、Aがボクに殺されたらクロロはどう反応するかな｣
それまで目を合わせなかったAは、ボクの方を向いていつもの笑みを零した。
｢そうだね…私がヒソカにやられる想像ができないからわからないな。
理想は怒りに満ち満ちてヒソカを殺しに行く、とか｣
｢それは嬉しいけど、Aを犠牲にはしたくないなぁ｣
何かその他の案でクロロを同じくらい逆上させたい。
｢……なら1つ、試そうか♡クロロが逆上する方法｣
｢なに｣
ボクはAの手を取り引き寄せ、キスをした。
直ぐに唇を離すが、変わっていないか期待したAの顔は先程と変わらなくて少し残念だった。
｢Aとキスした、って言ったら逆上しないかっていうのは？｣
Aはフッと笑う。
｢どうだろうね。そんなことで逆上してしまったら、私が混乱するよ｣
｢じゃあ賭けるかい。ボクはする方に呪術見学会♡｣
｢いいよ、しない方に賭ける｣
取っていた手を離すと、Aは怪しまれる前に戻ると言い、中に入っていった。
Aは、何も分かってないなぁ。
ボクは先程までのクロロの姿を思い出した。
｢あぁ、見学会楽しみだ♡｣
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カノン(プロフ) - もう更新はされないのでしょうか？楽しみにしてます…！ (8月28日 23時) (
レス) @page30 id: cb9945ccdc (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - みるきさん» コメントありがとうございます！好きすぎになって頂けて嬉しいです！頑張りますので、どうぞご期待ください！ (2022年11月20日 0時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - ……好きすぎます！！！更新頑張ってください！！ (2022年11月19日 23時) (レス) @page7 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。そして応援ありがとうございます！感動したというお言葉を頂いただけで泣きそうになっちゃいました。こちらこそ、作品を読んで頂きありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します！ (2022年11月19日 22時) (レス) id: 9293aae5a3 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - すみません。勢いのあまりに少し誤字をしてしまいました。気にしないでいただけると嬉しいです💦🙇♂️ (2022年11月19日 20時) (レス) id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 | 作成日時：2022年11月13日 1時
