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トランクの中でも場所が変われば大自然
草木が生い茂り、日光が差し
その中ではあらゆる魔法動物たちが生き生きと暮らしている
「みんなー、ママだよ〜」
ニュートが声を掛ければ、動物たちは嬉しそうに駆け寄ったり、元気に遊んだりと様々なリアクションを見せる
寄って来た動物たちを、まるで子供と戯れるみたいに撫でるニュート
だがAは未だ顔を上げずにじっとしている
「そう、今日からみんなのお友達だよ。Aって言うんだ。みんな仲良くしてね……あーこらこら、服を引っ張らないで」
動物の言葉は分かっていない筈だが、彼なりのコミュニケーションの取り方なのか、会話が成立している
そのやり取りの一部始終を聴いていたAには、少しだけ不思議な光景だった
また、引っ張らないでと言うニュートは注意している割りには嬉しそうに頬を緩めている
そんな彼はそっと優しく服から動物を離してAの手を取った
「今度はあっちに……ドゥーガル?」
そして次の場所に案内しようとした時、前方から歩いてくる白い毛で覆われた猿のような動物…デミガイズが向かって来ていた
何かを察知したと思ったのか、ニュートが付けた名前を呼んでみると一度だけ彼の方を見てから視線を戻して真っ直ぐ歩く
向かう先はAだった
その様子を見てニュートは少し眉を下げて指で頬をぽりぽりと掻いた
「ドゥーガルには後で紹介しようと思ったんだけどなぁ…」
ニュートの気持ちなど露知らず、ドゥーガルはAの前で止まって抱き上げて欲しいように腕を伸ばした
勿論、体格の小さいドゥーガルはAの視界にも入っている。
しかし片方の手が塞がっているため動けないでいた
「あっ、ごめん…」
それに気付いたニュートは双方に小さく謝ってパッと手を離した
重力に逆らうことなく下がったAの腕にドゥーガルの手が待てないと言うように巻き付いて、自ら登って抱き着いた
『ここに居るみんな、いろんなこと喋ってますが優しいですね…飼い主に似たんでしょうか』
「え、あ、ありがとう…」
『…ドゥーガル、このままくっ付いてるの?』
Aは動物に対しては言葉が柔らかい
そして少しばかり戸惑いながらもドゥーガルの毛を梳くように撫でている
そんな様子にニュートは微笑ましくなるのと同時に、少しだけ羨ましかった
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。まだペルセルトちゃんの笑顔が見れてないので、いつか見れるといいなと思いました!とても気になるお話で、続きを楽しみにお待ちしてますね! (2020年11月20日 22時) (レス) id: 5e6f4aeb76 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka Abe(プロフ) - すごく面白いです! (2019年10月16日 1時) (レス) id: a5df0a293e (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 面白いです。文に奇想転結があって頑張ってください (2019年9月4日 3時) (レス) id: 24833da0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月15日 18時