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N side
「さぁ、入って」
ホテルに戻ってトランクの中に招き入れようとしても中々入ってくれない
そんな彼女のものと思われる尾は上がらないどころか足に巻きついていた
『…先に、お入り下さい』
「う、うん…」
言われるまま入ると、彼女はちゃんと後から入って来た
作業場に着いて振り向けば、彼女は足をピタリと止める
「…あ、突然連れて来ちゃってごめんね。僕はニュート・スキャマンダー。君は、何て呼べば良い？」
『…Aです』
「そっか、良い名前だね」
俯いて一向に顔を上げない彼女は髪の毛の毛先が白いのが特徴的で、肌は血の気が通っていないように白い
栄養不足…なのかな
「君は、本来は何て動物なの？」
『…人間は、私の事をペルセルトと呼んでました』
「ペルセルト…って、あのペルセルト！？」
『…はい』
ペルセルトはもう絶滅したのではないかと噂される程、希少な生命体だ
僕の知る限りでは人懐っこく、尾は3、4メートルくらい
それから馬みたいな胴体だけどふわふわしてて、顔は犬みたいな感じで耳は長く尖って…
あと植食系で魔法が使えて、喋れる
「でも、何で人間の姿に…それに、その尻尾は…」
『二足歩行だと、場所をあまり取らないので…あ、尻尾、消した方が良いですか…？』
「いや」
『分かりました。
尾は、どうやら邪魔だったらしく…』
切られた
その後に続く言葉を聞かずとも予想するのは容易だった
そんな無慈悲な事をするのは人間くらいしか考えられない
それが悲しくて、申し訳無くて
罪悪感と同時に庇護欲が湧き上がる
でもそれより先に彼女をリラックスさせないと
「…あ、そうだ。良かったら他の動物見ない？」
『他の、動物……』
「そう、他の動物。僕は魔法動物を保護してるんだ。この奥に沢山居るよ。
君を見つけてくれたのもニフラーなんだ」
『…あぁ、ママ早く来てって言ってた子』
「え、そんな事言ってたの？」
尋ねればコクリと小さく頷いた
やっぱり動物同士だから会話が通じるんだろうか
後で沢山褒めてあげなきゃ
「きっとAも気に入ると思うよ。これから新しい家にもなるし」
『…貴方様が、そう望むのなら』
「気楽に名前で呼んでよ、これから家族になるんだから。…おいで」
僕が歩けば、Aは静かに後ろを付いて来るだけだった
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。まだペルセルトちゃんの笑顔が見れてないので、いつか見れるといいなと思いました！とても気になるお話で、続きを楽しみにお待ちしてますね！ (2020年11月20日 22時) (
レス) id: 5e6f4aeb76 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka Abe(プロフ) - すごく面白いです！ (2019年10月16日 1時) (レス) id: a5df0a293e (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 面白いです。文に奇想転結があって頑張ってください (2019年9月4日 3時) (レス) id: 24833da0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年7月15日 18時
