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ニュートは決して怒っている訳ではなかった
ただ、Aの身を案じ、何故あの場に居たのか疑問に思っていただけだった
だがAはそれが当たり前だというように怒られると思い、それを受け入れて俯く
「僕は別に怒ってるんじゃないんだよ。…ただ、少し、いや結構心配しただけだから……ね？顔、上げて？」
そんな人間らしい行動をする彼女を見ていられなかったニュートは自身の気持ちを口にして、何も危害を加える訳ではないと遠回しに伝える
それを聞いたAは頭が重いとでもいうように顔を上げるのがゆっくりだ
そして、未だ掠れたような声でぽつりと話し始める
『何処に居ればいいか、分からなかったんです……みんな、優しいし面白いけど…みんなは、仲間がいて、楽しそうだったから…』
だから、浮いてるように思えて、1人で居られる場所に居た。なんて言葉が付きそうな言い回しだった
“みんなは仲間がいる”
その言葉がニュートの肩に大きく伸し掛かる
でも彼は、だからと言って、進んで身を滅ぼすような真似などして欲しくなかった
「…例え君が不死身だったとしても…それでも僕は心配した。君が苦しむ姿なんて見たくない…」
『……』
「確かに、君の場合は仲間が居ない。でも、それで居づらいんだったら…僕と一緒に居てよ」
『ぇ…』
「勿論、トランクの中に行くのは君の自由だよ。トランクの中に居たかったら居れば良いし、外が良いなら外でも構わないよ」
入ってもらわなきゃいけない時は入ってもらうけど….と加えてから、優しく子供に諭すようにニュートはそう伝え
だからね、もう今日みたいな事はやめてね？行くのは良いんだけど、あんなに体調を崩すくらいのはやめて
それを聞いたAは、少しだけ小さく頷く
「ん、良い子だね」
ニュートはAの腕を摩っていた片方を上げてAの頭を撫でる
まだ少しだけヒンヤリとしていた
「今日は温まってもらうためにトランクの外で良い？」
『はい…』
ちゃんと返事を聞いたニュートはAの体を包む毛布を掛け直し、ギュッと熱を与えるように抱きしめた
先程よりニュートの表情は柔らかいものになっていて、暗い顔はしていなかった
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。まだペルセルトちゃんの笑顔が見れてないので、いつか見れるといいなと思いました！とても気になるお話で、続きを楽しみにお待ちしてますね！ (2020年11月20日 22時) (
レス) id: 5e6f4aeb76 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka Abe(プロフ) - すごく面白いです！ (2019年10月16日 1時) (レス) id: a5df0a293e (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 面白いです。文に奇想転結があって頑張ってください (2019年9月4日 3時) (レス) id: 24833da0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年7月15日 18時
