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「あれ、何処行ったんだろう…」
その日、ニュートはAを探していた
何か用事があるのか、探してみるけど何処にも見当たらない
家の中で名前を呼んでみても反応が無いからトランクの中だと思い、取り敢えず探してみるが何処にも見当たらない
「あ、ねぇニフラー、一緒に探してもらっても……お昼寝中か」
探しものを見つけ出すのが得意なニフラーに協力を求めようとするが、生憎とニフラーは硬貨やアクセサリーに包まれて気持ち良さそうに夢の中だ
ニュートは、自分のトランクの中なんだけどなぁ…と思いつつ頭を掻いて再び辺りをキョロキョロする
その様子が珍しいのか、動物達はニュートの方に視線を集める
「君は知ってる？」
その中でも一番近くに居たマートラップに聞いてみるも、どうやらニュートが困っているという事しか伝わらなかったのか、足元をウロウロしながら心配そうに顔を見てくるだけだった
「…そっか、 ありがと」
一応お礼を言うと安心したのか、マートラップは足元から離れた
まぁ、大したようじゃないし、また今度でいっか。
そう思ったニュートは踵を返す
「？ドゥーガル…？」
その途中で、少し急いだように草を抱えて歩くドゥーガルの姿がニュートの目に映った
呼ばれたドゥーガルはニュートを一瞥するが、すぐ顔を戻して歩く
いつもとは違う様子に疑問を抱いたニュートはその後を追った
そして辿り着いたのは、1つのエリアの一歩手前
そこで抱えていた草を置いたドゥーガルは心配そうに奥を覗き、何かに話しかけるようにその一点を見つめていた
「この奥に行きたいの？」
そのエリアは辺り一面真っ白な雪が積もった、何処か寂しさを感じる場所
この場所に来て思い出すのは、Aに動物達を案内した時の事
ドゥーガルがその辺の草を持ってAに差し出した事、この場所でAが足を止めてた事
ドゥーガルの心配そうな目、持っていたもの、この場に立ち止まった理由
今の状態と記憶をリンクさせると、ニュートはドゥーガルが何故ここに来たのか、容易に答えが出た
「もしかして、ここにAが居るの…？」
それはどうやら正解らしく、ドゥーガルは振り向いて、今度はニュートに何かを伝えるように目を見る
「ありがとうドゥーガル。良い子だ。後は任せて」
ニュートは優しくドゥーガルを撫でてから魔法でコートを着て、その寒い場所に足を進めた
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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。まだペルセルトちゃんの笑顔が見れてないので、いつか見れるといいなと思いました！とても気になるお話で、続きを楽しみにお待ちしてますね！ (2020年11月20日 22時) (
レス) id: 5e6f4aeb76 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka Abe(プロフ) - すごく面白いです！ (2019年10月16日 1時) (レス) id: a5df0a293e (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 面白いです。文に奇想転結があって頑張ってください (2019年9月4日 3時) (レス) id: 24833da0d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2019年7月15日 18時
